ちょっと気になる 500 文字

「ハンセン病についてA」

〜正しい知識をもち、偏見をなくそう〜

 かつて、ハンセン病は治らない病気とされていましたが、1943年に治療薬「プロミン」が開発されて以降、治癒できる病気になりました(現在では、いくつかの抗生物質を服用し、治療します)。しかも早期に治療すれば、身体の一部が変形したり、皮膚の発疹が悪化するといった症状も起こらないですむようになりました。ただ、前記のような症状は、一度起こると「後遺症」として残ってしまいます。このため、ハンセン病の元患者に対し偏見を持つ人が、現在でも少なくありません。
 ハンセン病がすでに治癒している元患者から、ハンセン病の原因となるマイコバクテリウム・レプラ(らい菌)が感染することは絶対にありません。
 また、ハンセン病療養所に住むほとんどの方たちも、すでにハンセン病は治っています。
 前回と今回でご紹介してきたような「ハンセン病の正しい知識」を誰もがもち、ハンセン病に対する誤解や偏見が一日も早くなくなることが、我が国では求められています。
 
−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2007年9月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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