ちょっと気になる 500 文字

「受動喫煙」

 たばこの害は、たばこを吸っている人だけではなく、その周囲の人にもおよぶ―近年、受動喫煙に対する意識が向上し、こういった主旨の言葉をよく耳にします。実際、統計的なデータでもその危険性が立証されており、受動喫煙が身体によくないことは、もはや疑う余地がありません。
 では、どうしてたばこの煙は、非喫煙者にまで客をおよぼすのでしょう。これは、喫煙者が吸い込む煙(主流煙)だけではなく、たばこの先からでている煙(副流煙)にも、身体に悪い成分が含まれているから。しかも、ただ「含まれている」のではなく、主流煙よりも副流煙のほうが多く含まれているからです。また、副流煙だけではなく、喫煙者が吐きだす煙(呼出煙)にも、有害物質が含まれています。つまり、自分自身は喫煙をしていなくても、たばこを吸っている人がそばにいるだけで、煙に含まれる有害物質を吸ってしまうことになるのです。
 このように、喫煙は自分だけではなく、他人にも悪い影響を与えてしまいます。喫煙者の方は、周囲の人のためにも、1日も早く禁煙することをお勧めします。
 
−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2007年12月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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