はつらつ健康ナビ
[食べようシリーズ]
青魚に秘められたパワー
 
 アジ、サバ、イワシ、サンマなど背の青い魚=青魚。どの魚も日本の食卓を支えている大切な魚たちですが、最近では食卓の主役を他の食材に奪われがちです。「しばらく口にしてないな」という方もいらっしゃるのでは? 
 今回は、そんな方にも「青魚の秘められたパワー」を感じていただけたら……と思います。
 
秘められたパワー、不飽和脂肪酸 
 北極圏に住むイヌイット(エスキモー)の人たちは、住んでいる地域の特性上、以前は野菜をほとんど食べずに脂肪摂取が中心の食生活でした。こうした食生活では、血栓症(血管に血液の塊ができて血流を阻害する病気)や肥満の人が多くなりそうですが、彼らには非常に少なかったといいます。
 その理由について、彼らを調査した研究者たちは「不飽和脂肪酸を豊富に含む青魚やアザラシを常食としているため」と結論づけました。
 
 不飽和脂肪酸(DHA、EPA)には、血液中のコレステロールや中性脂肪を減少させ、血液の循環をよくする効果があり、動脈硬化・心臓病・がんの予防につながります。 また、不飽和脂肪酸は脳の働きを活性化するので(魚を食べることで頭がよくなる、という主旨の唄が数年前に流行りましたね)、脳卒中や認知症の予防効果が期待できます。  
 その他にも不飽和脂肪酸は、乾燥肌・アトピー性皮膚炎の改善、視力の向上などをもたらすことが知られ、さらに、青魚に含まれる数種類のビタミンが、こうした一連の働きを一層高めます。
  
どのくらい食べればいいの?
素晴らしいパワーを秘めた青魚
さて、1日にどのくらい食べるとよいのでしょう?

 不飽和脂肪酸(EPA)の1日あたりの摂取目安(効果が期待できる最低の摂取量)は1gとされています。これは青魚100gに含まれる量とほぼ同じです。

目安は…… 1日1食=アジ1身、またはサバ1切です。
 
 
 
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