栄養大百科
 
今月の栄養は… 「ビタミンD」
 
特徴・働き  
 ビタミンDには、小腸でカルシウムやリンの吸収を促す働きがあります。また、カルシウムは血液を通って全身の細胞に送られるのですが、その血液中のカルシウムの濃度を一定に保つのも、ビタミンDの役割です。その他、ビタミンAの吸収も助けますから、筋力の向上にも、ビタミンDは欠かせません。
 
一日の摂取基準
(男女とも15歳以上)目安量 ※ 5μg/上限量50μg
※妊婦、および授乳婦は7.5μg 
欠乏症
カルシウムの吸収低下→骨軟化症、骨粗鬆症
妊婦や授乳婦は骨軟化症に、閉経後の女性は骨粗鬆症になりやすい。意識的に摂取する。その他、筋肉の引きつりや筋力低下、脱力感、クル病など。
 
過剰症
血中カルシウム濃度上昇→カルシウム沈着による腎機能障害
その他、食欲不振や体重減退、頻尿、嘔吐、イライラなど。普通の食生活では起こりにくい。
 
多く含む食材
魚類…サケ、サンマ、イワシ、カツオ、マグロ、カジキ、ブリ、サバなど
きのこ類…キクラゲ、干し椎茸など また、さつま揚げ、卵黄などにも多く含まれる。
   
ワンポイント
ビタミンDは油脂に溶けやすい脂溶性のため、動物性食品のほうが吸収しやすい。また、きのこ類は炒め物や揚げ物など、油を使った料理にして吸収率アップ!
 
 
 
−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2008年10月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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