はつらつ健康ナビ

食べようシリーズ 海草はミネラルたっぷり

 日本で一番、健康長寿の県=沖縄。沖縄は海草類の摂取量が非常に多く、昆布の消費量が日本一であるだけでなく、もずくの消費は他県の10倍です。また沖縄には、クーブイリチー(昆布の妙め物)や、もずくの天ぷらなど、素材を生かした独特の料理法もあります。

 今回の食べようシリーズは、海藻です。みなさんは、海藻類を食べていますか

海草とミネラル

 ミネラルは、細胞を作り、エネルギーにもなる糖質・脂質・たんばく質を、身体が円滑に摂り込むために必要不可欠な栄養素です。土や岩に多く存在し、穀物や野菜類は、それを栄養として吸い上げて蓄えます。その穀物や野菜を食べることで、人間はミネラルを摂取しています。

 ところが、日本の国土の多くは火山灰で覆われているので、土壌に含まれるミネラルが豊富とはいえません。野菜に含まれるミネラルも少なめです。このため日本では、穀類や野菜だけの食生活では、ミネラルが不足する恐れがあります(野菜のミネラル減少には、農薬やハウス栽培の影響も指摘されている)。

 さて、土壌に含まれるべきミネラルはどこへ行ったのでしょう?−その多くは、海に流れていきます。そこには多くの海藻類が生息しています。そしてミネラルは、海藻によって蓄えられるのです。

 日本人は、世界で最も多く海藻類を消費する国民といわれています。それは実に、私たちの国土に合った食文化だったのですね。

 

 

 

 

 

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2009年6月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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