ビオチンは、ビタミンB群とよばれる8種類のビタミンのひとつで、とくに脂質の代謝に関係しています。ビオチンが不足すると、コラーゲンの生成や免疫機能に影響し、それらは皮膚症状(皮膚炎・湿疹・脱毛)に現われやすくなります。さらに最近の研究では、ビオチンには、アレルギー症状の原因となるヒスタミンの増加を抑える働きや、血糖値を下げる効果があることがわかってきました。
ビオチンは、食品全体に幅広く含まれているため、過剰症・欠乏症の心配はあまりありません。熱に強く、鰯の缶詰などにも多く含まれています。ただ、身体が必要とするビオチンの一部は、腸内細菌によって体内で合成されています。このため、腸内環境の悪化 がビオチン不足の原因になることもあるようです。
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−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2009年7月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載