介護の知恵袋

床ずれ予防のための介護用品

床ずれとは、身体のある部分だけが圧迫され、血流が悪くなって、皮ふなどの組織が壊死(えし)を起こした状態のことです。

床ずれはお年寄りにとって大変な苦痛となるばかりか、介護者の負担も大きくなります。床ずれは、第一に予防が大切。どのようにすればよいのでしょうか?

床ずれを予防する道具

 床ずれの原因は長時間の圧迫です。床ずれを予防するために、身体への圧迫を分散させる道具を活用してみましょう。

これらの道具を正しく使用するためにも、まずケアマネージャーなど専門家に相談してみてください。

 

●小さいクッションや円座

床ずれ予防1

足首は立っているときの角度を保つ。

肩や腕の下に薄いクッションをあてる。

 

床ずれ予防2

脚や腕は前後にずらし、脚の間と胸の前にクッションを置く。

※動ける人は、自分で色々な姿勢をとるようにしましょう。

 

 

●エアーマット

エアーマット

介護保険サービスを利用すれば、一割の自己負担で借りることができます。

※寝返りがうてない人に有効です。動ける人はかえって動きづらくなって寝返りがうてなくなることもあり、逆効果です。

 

 

予防のためにできること

 床ずれの第一の原因は」「寝たきり」状態にあります。可能なら昼間は座って過ごすようにしましょう。寝返りができない人には、2時間ごとに寝返りの介助をします。  

 おむつはこまめに交換して清潔・乾燥を保ちましょう。また、シーツやパジャマのしわ・縫い目が身体に当たらないように注意します。栄養をとり体力をつけることも大切です。

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2010年3月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

トップページへ