知っていると役に立つ、ちょっとした「生活の知恵」。今月は、そんな小さなアイデアを集めてみました。
ふとんにひそむダニ。ダニは異常に生命力が強いため、根絶させることは不可能ですが、極力減らしたいものです。
ダニは湿気を好みますので、ふとんはこまめに干して乾燥させておきましょう。ただし、取り込むときにパンパンとふとんを叩きすぎると、ダニアレルギーの原因となるダニの死がいが多量にでてしまいます。ふとんの叩きすぎには注意しましょう。
さらにダニを減らすには、週に一度、ふとんの掃除機がけが有効です。専用ノズルは電気店で販売しています。
やっかいなお風呂のカビ。カビ取り剤を使えば落とせますが、タイルの白地などに入り込んだカビは、完全に取り除くことができません。これは、カビの菌糸が奥まで侵入してしまったため。ですから、カビは除去するよりも生やさないようにすることが第一です。
カビの原因は湿気。湿気を取ればカビを防げます。とはいえ、毎日お風呂の拭き掃除をするのも大変です。こすっても取れにくくなるほどカビが奥へ入りこむのは、4日以上経過してからですから、3日に一度から拭きすればカビのこびりつきを防げます。始めに換気扇を回しておき、あとから残った水分を軽く拭き取れば楽に取り除けます。
台所、洗面所……こまめにきれいにしておくのが一番ですが、忙しいときなどはなかなか掃除がゆきとどかないもの。
水回りをきれいに見せるには、光っている部分をしっかり磨いておきましょう。鏡、照明、蛇口などは人の視線が向きやすいため、ここを掃除すると、全体がきれいに見えてきます。
冬は汗をかかないため、衣類の汚れには無頓着になりがちです。けれども、意外にも冬服は黄ばみになりやすいため注意が必要です。
衣類の黄ばみの原因は、身体からでる皮脂。皮脂で汚れたままの服をしまっておくと、夏の高温多湿にさらされて黄ばみに変化してしまいます。皮脂が黄ばみに変わると、洗っても落ちなくなります。冬物をしまう前に、汚れていないようでもしっかりと洗っておきましょう。
皮脂汚れは、高温(40度くらい)でつけおき洗いをするとよく落ちます。
いつも身につけている肌着ですが、身体に合ったものを選んでいるでしょうか?強くしめつける肌着は血行不良や冷えの原因になりますから、ゆったりとしたものがおすすめです。
肌着は汗を吸い取るので、衣服内の湿度を下げてくれます。暑い日でも肌着を着ていると、衣服内の湿度が下がってさらっとするので、かえって涼しく感じます。
−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2010年3月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載