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五月病

五月病

 ゴールデンウィークが明ける頃になるとよく聞く言葉「五月病」。五月病は病名でいうと「適応障害」と診断されます。適応障害は、皇太子妃・雅子様が長く闘病していたことで、一般的にも知られるようになりました。

 五月病は、かつては大学の新入生に多いといわれていました。しかし最近は、新社会人や、職場環境が大きく変わった社会人の人たちによく見られるようになってきたといわれています。そして、社会人の場合は6月頃に症状が出ることが多いため、「新五月病」あるいは「六月病」ともよばれています。

 主な症状としては、無気力・不安感・焦燥感などがあげられます。こうした症状は、うつ病とよく似ています。うつ病との違いは、うつ病が、原因不明のストレス要因によって発症することがあるのに対して、適応障害は、生活・職場環境などの外的なストレス要因で発症します。

 最近、無気力になる、不安感に悩まされるという方で、この3か月以内に起きた特人のストレス要因に思い当たる方は、注意が必要です。適応障害は、ストレス要因がはっきりしているため、症状が軽いうちにその要因を取り除くと軽快することがあるのも特徴です。五月病という、少し軽めの名前に惑わされず、早めに対策をとっていきましょう。

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2010年5月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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