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再生ポリエステル

再生ポリエステル

 南アフリカで開催されているサッカー・ワールドカップ。 あるスポーツ用品メーカーは今大会で、100%再生ポリエステルの生地を使用したユニホームを製作し、9か国の代表チームに提供しました。  

 再生ポリエステルの生地は、使用済みペットボ卜ルの空き容器を梳き、糸状にして作ります。ちなみに、よく聞く「フリース」。こちらにも再生ポリエステルが使用されています。

 1枚のユニホームを作るのには、最大で約8本分の空ペットボトルを使用するそうです。こうして作られた生地を広げると、面積はサッカーグランド29面分。ボトルに換算すると約1300万本分になりました。ユニホーム自体も従来のものより軽くできていて、エコロジーと機能性の両立が図られています。

 今回の取り組みで制作されたユニホームだけでも、これだけの資源リサイクルになりました。こうした取り組みがさらに、一般の衣類に応用されていくことが期待されます。

 さて、材料に使われた空ペットボトル。これは、おもに日本と台湾から集められたものだそうです。残念ながら、今大会の日本代表のユニホームには採用されませんでしたが、どこかの国の選手のユニホームには、私たちの飲んだ飲料の空ペットボトルが使われているかもしれない……そんな想像をしてみるのも、今大会のちょっとした楽しみ」方のひとつかもしれません。

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2010年6月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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