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花粉予測

 『阪神・淡路大震災』『地下鉄サリン事件』があった1995年。この年は、その前年の猛暑の影響からスギ花粉の記録的な大量飛散があり、多くの方が花粉症を発症した年でした。近年にあったスギ花粉の大量飛散では、愛知県で国際博覧会『愛・地球博』が開催された2005年が記憶に新しいかもしれません。

 2011年はどうでしょう? ある民間の気象予報会社は全国平均で昨年の約5倍の飛散量(2005年と同等か、それ以上)と予測しています。昨年が記録的な猛暑だったことを考えると十分に納得できます。

 花粉症対策には、花粉が飛散する約2週間前に行う初期治療が有効で、症状の重症化を防ぐことが可能です。花粉の飛散開始日は地域によって異なりますが、早い地域では2月10日頃。つまり初期治療の開始は、1月下旬がひとつの目安になります。毎年、花粉症に悩まされている方は、この時期に治療を開始されるとよいでしょう。

 花粉症は、突然発症するところに特徴があります。花粉に対して作られ、体内に蓄えられた抗体が、あるとき一定量を超えてしまい、急に過剰な免疫反応を示し始める。花粉の大量飛散年は、こうしたことが、より起こりやすくなります。

 去年までは大丈夫、では今年は? まだ花粉症の診断を受けたことのない方には、この1月の検査をお勧めします。

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2011年1月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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