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医療費控除

 毎年、2月の中旬から3月中旬にかけては、確定申告の時期にあたります。そこで今回は、医療費控除について、おさらいしておきましょう。

 医療費控除は、ご自身の、またはご自身が生計を共にする家族のために支払った医療費が、1年間(1月1日〜12月31日)に10万円を超えた場合、一定金額の所得の控除が受けられ、税金が還付される制度です。医療費が、年間所得の5%を超える場合も対象になります。ただし、医療費に対して給付金の支給を受けた場合には、その受け取った金額を差し引く事が必要です。保険会社から受け取った入院費給付金、出産育児一時金などは、医療費から差し引かれます。

 医療費控除の対象となるのは、病医院での治療費の他、入院費や薬剤費、通院にかかった交通費なども含まれます。子どもの治療に親が付き添う場合、親御さんの交通費も対象となります。

 手続きは、医療費控除に関する事項を記載した確定申告書を、所轄の税務署長宛に提出します。その際、医療費の支出を証明する書類(領収書など)の添付・提示が必要です。給与所得のある方は、源泉徴収票(原本)も添付してください。

 国税庁からは、インターネットで確定申告ができる『e-Tax』というシステムも提供されています。利用には、いくつかの手続きも必要ですが、おおむね好評を得ているようです。

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2011年2月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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