はつらつ健康ナビ

子どもとインターネット

 多くの子どもたちが携帯電話を持つ時代になりました。インターネットヘのアクセスも、携帯電話から簡単に行なえるようになっています。そうしたなか、インターネットが及ぼす、子どもたちへの心身への影響も無視できないものになってきました。

テクノストレス症候群

 1980年代半ば、アメリカのシリコンバレーでは、コンピュータに過度に依存、あるいは適応できない悩みから、無気力感や不安感を訴える人たちが多くいました。これらの人たちには、目の病気や、頭痛、肩こり、倦怠感などの症状も見られました。ある研究者はこの状況を後に、『テクノストレス症候群』と呼びます。

 その後、テクノストレス症候群に対しては、決定的な対策が講じられませんでした。やがて90年代に入りとても速いスピードで子どもたちにまでコンピュータ、携帯電話は普及します。そして現在、これらのツールを使い、インターネットに過度に依存している人に、このテクノストレス症候群とよく似た症状が見られると、専門家は指摘しています。

ネット依存は危険

 ネット通信には、思いもよらない悪意やトラブルが存在します。そして、トラブルにまきこまれて傷つく子どもが増えています。こうした問題からも、子どもを守っていかなければなりません。

 子どもたちの変化に注意を向けて、家族内でのルール作りに取り組んでみてください。子どもに限らず、何かに対して依存状態にある人は、その点を指摘されたり止めさせられることに強く抵抗します。まずこの点を理解して、子どもと話し合っていきましょう。

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2011年6月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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