入浴は高齢者にとって、大きな楽しみの一つです。実際に健康面でも、血行もよくなり新陳代謝が活発になります。また、清潔になることで、外出してみようかなどの意欲も高まります。少なくとも週に一度は入浴させてあげましょう。
※熱があるなど体調のよくないときには、入浴は控えるようにしてください。
最近は、自分で入浴することができなくても、介護施設のデイサービスなどで入浴サービスがあったり、居宅でも訪問介護の入浴サービスをうけることができるようになりました。介助が必要なお年寄りの場合などは、こうした機会を利用すると、家族の負担が軽減できます。
今回は、高齢者が自宅で入浴する際に気をつける点を挙げてみました。
@お湯はぬるめに設定
お湯の温度はややぬるめの39℃〜40℃くらいがよいでしょう。とくに血圧が高めの人、心臓に持病のある人は、ぬるめのお風呂に入りましょう。また、十分に掛け湯をしてから湯船につかるようにします。心臓への負担を軽くするために、湯量を胸の下あたりまでとする半身浴もお勧めです。
A長湯をしない
のぼせないよう、入浴時間は10分〜15分程度にしましょう。特に高血圧の人の場合、長湯は禁物です。
B着替えは素早く
とくに冬場は湯冷めに気をつけましょう。着替えたらドイヤーで髪を乾かし、綿棒で濡れてしまった耳のなかをふき取り、きれいにしてあげましょう。
C水分の補給を心がける
入浴前後には、ぜひ、水分の補給をしてください。
D声掛けをする
ひとりで入浴できる場合も、安全確認のため、時々声をかけてあげるようにしましょう。
−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2011年8月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載