ストレスや紫外線、喫煙などの要因によって体内に活性酸素が増加して、老化が進む。こうしたことが知られるようになり、アンチエイジング対策として、抗酸化食品に注目が集まりました。抗酸化食品というと、ポリフェノールやコエンザイムQ10といった特定の成分や、チョコレートやワインといった食品、そして、ある種のサプリメントが、その時々で話題になりますが……。
最も効果的に抗酸化作用を身体にもたらす方法は、様々な食品をバランスよく摂取することです。そのなかでも、“野菜”の摂り方、ここにポイントがあります。野菜には、抗酸化作用を持つ成分がとても豊富に含まれているためです。
現代人は、野菜の摂取量が不足気味だということを聞いたことがあると思います。では、どのぐらいの量の野菜を摂取すればよいのでしょうか?
健康日本21によると、野菜摂取の一日の目安を350g以上としています。3食に分けると1食あたり約120g。Mサイズの卵1個が50〜60gなので、約2個分の重さになります。重さの目安として、これを覚えておきましょう。
野菜は、キャベツやレタス、たまねぎ、大根などの淡色野菜と、トマトやブロッコリー、にんじん、かぼちゃなどの緑黄色野菜に分けられます。緑黄色野菜の摂取は不足しがちですが、摂取する時の目安として淡色野菜2に対して緑黄色野菜1の割合を意識します。
ただ、このことにあまり神経質になるよりは、調理に使う野菜の種類を増やし、食卓の彩りが豊富になるように心がけるとよい、という意見もあります。
また、野菜の種類だけでなく、葉・茎・根など、野菜の部位を上手に生かした調理法に挑戦してみるのもよいでしょう。同じ野菜でも、部位によってまた違った抗酸化作用が期待できる物もあります。
−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2011年8月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載