介護の知恵袋

食事補助と補助具

食事はお年寄り、とくに動くことが難しい方にとっては、数少ない楽しみのひとつです。食事を楽しみながらおいしく食べる、それが毎日の活力にもなります。今回は、なかなかひとりで食べられない人のための補助具を紹介します。


お年寄りと食事

お年寄りに限らず、食事は自分の好きなように食べるのが一番おいしい食べ方。上手に食べられなくてこぼしたり汚したり、また時間がかかっても、できるだけひとりで食べられるよう見守るようにします。

食欲は心理的影響を受けやすいため、摂取量にはどうしてもばらつきがあります。また、散歩など、運動量との兼ね合いもあります。摂取量が少ないからと無理やり食べさせられたのでは、食事が楽しくなくなってしまいます。食事の量については一日全体、あるいは数日間の摂取量で考えるなど、広いスパンで生活全体を眺めつつ判断するようにしましょう。

いずれにしても楽しく食事ができるような配慮が肝心です。基本的に食事の時間は規則正しくしましょう。食前に排泄をすませておくようにすると、ゆっくり落ち着いて食べられます。

補助具の色々

●ストロー付きマグ

倒れてもこぼれない物、ストローが傷んだら交換できる物など、色々ある。

●吸い飲み

割れにくい樹脂製。持ち手は大きめで持ちやすい。

●スプーン

グリップが握りやすく、先が曲がっていて使いやすい。

●箸

利き手でなくても使える。箸先はすべり止めになっている。

●皿

スプーンですくいやすく、食べ物が外に逃げない形。ふちもつかみやすい。

●ポケット付き前掛け

食べこぼしをポケットで受けるので、床にこぼさずにすむ。

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2011年9月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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