介護の知恵袋

床ずれを防止

ほとんど寝たきりの状態になると、体重の集中する部位の骨と寝具に挟まれた皮膚組織が圧迫され続けることで、「血の流れが悪くなり、皮膚やその下の組織が死んでしまう外傷」が「褥瘡」、一般的に「床ずれ」と呼ばれるものです。


床ずれになると

肌の弾力性が失われている高齢者の場合、同じ姿勢で寝たきりでいると、骨の突出部に圧力や摩擦などの力が加わって、床ずれが発生します。

まず、でき始めの発赤と呼ばれる赤くなった状態のときに早期発見、この段階で適切なケアを行なうことで床ずれの悪化を防ぐことができます。 ひどくなると水ぶくれになり、それが破れ、ただれたり、うみが出て潰瘍になったりします。

ひどくなると激しい痛みを訴えるようになります。さらに悪化すると傷が深くなって骨まで露出するようになります。

 

床ずれを予防する

床ずれの予防は、「除圧」と「スキンケア」が重要になります。寝たきりで、ほとんど自分で身体が動かせない高齢者には、除圧マットや枕を使用することで圧力の軽減を図ることができます。自分で寝返りを打てない場合などは、1〜2時間おきに体位を変えてあげるようにしましょう。

スキンケアの基本は皮膚の清潔を保つこと。おむつを使っているならこまめに交換、そのあとで保湿クリームやローションなどで、皮膚のコンディションを整えます。 介護する人の細やかな気遣いで、床ずれやその悪化はかなり防ぐことができます。

 

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2011年12月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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