生活ほっとニュース

RSウイルス感染症

RSウイルス感染症は、12月から1月にかけて感染のピークを迎えます。しかし、今年は7月頃から感染の増加が報告されており、いっそうの警戒が必要とされています。

RSウイルスは、かぜの原因となるウイルスのひとつで、2歳までにほとんどの乳幼児が感染します。おもな感染経路は飛沫感染と接触感染で、強い感染力があるのが特徴です。発症した場合、38〜39度の発熱やせき、鼻水などの症状が現れます。

この感染症で問題になるのは、生後6か月以内の乳児や心肺系に疾患のある乳幼児、そして出生時の体重が2500g未満の低出生体重児の場合です。こうしたお子さんが感染した場合には症状が重症化する危険があります。

RSウイルスには、まだ、一般的な予防ワクチンや抗ウイルス薬が開発されていません。感染予防と、症状を重症化させないことが、おもな感染症対策となります。 感染予防には、せきエチケットや手洗いの徹底を心がけましょう。また、感染のピークを迎えるこの時期は、なるべく乳幼児を連れての外出を控えてください。

RSウイルス感染症は、検査キットによって感染の有無を調べることができます。重症化させないためには、かぜのような症状が出たらなるべく早く、お子さんを受診させるようにしましょう。検査後は、入院処置などを含めて、医師の指示に従ってください。

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2011年12月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

トップページへ