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塩麹とトマト

ある特定の食品が健康によいと話題になると、その食品が一時期大ブームになるという現象が見られます。ときとして、行き過ぎになるほどの偏食をしてしまう人もいて、こうした事例をアメリカではフードファディズムとよび、警鐘を鳴らしています。

去年から今年にかけて「塩麹」と「トマト」による健康への影響が話題になりました。

塩麹は、乳酸菌を豊富に含んでいるため、腸内環境を整え、便秘や肌のトラブル改善に効果が期待できます。またトマトには、脂肪燃焼作用のある成分が含まれていることが新たに発見されました。

ここで忘れないようにしたいことは「塩分」との関係です。

塩麹は塩と麹を混ぜて発酵させた調味料なので、塩麹そのものの塩分だけでなく、他の調味料との兼ね合いにもい注意しなければなりません。

トマトの脂肪燃焼効果は、実験の条件を当てはめると毎日およそ6〜9個のトマトを摂取することが前提になっています。トマトジュースではどうかという意見もありましたが、一日3食、200mlづつ飲む計算になります。市販のトマトジュースだと、塩分摂取量がほぼ6gに相当する商品もあります。

腸内環境を整える効果にしても、脂肪燃焼作用にしても、より効果的な方法もあります。特定の食品に偏った食事にならないように注意しましょう。

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2012年9月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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