生活ほっとニュース

解熱鎮痛剤

解熱鎮痛剤には、アスピリン(アセチルサリチル酸)が含まれているものがあります。この成分は、炎症・発熱作用をもつ物質が体内で作られるのを抑えることによって鎮痛効果をもたらします。

市販の解熱鎮痛剤の場合、アスピリンの含まれたものは、15歳未満の子どもには服用させないように定められています。これは、15歳未満の子どもが服用すると、極めてまれにではありますが、意識障害や肝機能障害を起こす可能性があるからです。

ただし例外があって、問題なしと医師が判断した場合に限って、アスピリンが含まれた小児用の解熱鎮痛剤を使用することができます。

インフルエンザの流行時期を迎えるにあたって、発熱に対する解熱鎮痛剤の使用には十分注意しましょう。解熱鎮痛剤を常備薬にしている家庭も多いと思いますが、幼児が大人用のものを服用することのないようにしてください。

解熱鎮痛剤を使用するとき、もう一つ注意したいのは、病医院で処方されたものと同じ(あるいはよく似た)名称が、市販薬にも使用されている場合です。これらは、必ずしも同じ成分とは限りません。

急な発熱の場合、命に関わる症状に至ることもあります。自己判断で解熱鎮痛剤を使用するのではなく、必ず病医院を受診するようにしまししょう。

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2012年10月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

トップページへ