はつらつ健康ナビ

鼾を解消しよう

熟睡している人のことをコミカルに表現するとき、鼾をかいている姿で描いたりします。しかし、実際には、鼾をかいている人の睡眠はとても浅くなっています。今回のはつらつ健康ナビは、鼾を解消するための対処法や治療法をご紹介します。

時々起る鼾への対策

鼾は寝ているときに起こるため、本人は自覚しにくいものです。まず、鼾をかいているときの状態を確かめるところから始めましょう。方法としては、ビデオ撮影をします。

仰向けに寝ているときに鼾をかくケースでは、横向きになって寝るようにすることで、鼾を軽減することができます。飲酒した後に鼾をかく場合は、飲酒量を減らす、飲酒後は2時間たってから就寝する、といった方法が有効です。

ただし、いずれの場合も、肥満が鼾に関係していることがあります。この場合、生活習慣を改善して喉の肥満を解消することが、有効な新対策となります。

慢性的な鼾には治療を

気道の一部が閉塞して、呼吸が阻害されて鼾は生じるため、睡眠障害だけでなく、心不全や不整脈、動脈硬化、高血圧、脳梗塞といった病気のリスクを高めます。さらに、鼾をかいているときに、呼吸が止まった状態を繰り返す「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」では、原因となった病気の危険だけでなく、日常生活において致命傷を誘発する場合があります。

慢性化した鼾は軽視せず、耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう。

鼾の治療はおもに、マウスピースを使用した治療や、機械で空気を送って睡眠中の呼吸状態を安定させるCPAP治療が行なわれます。いずれも、自宅で治療ができ、健康保険が適用されます(CPAP治療は月1回の通院と保険適用要件あり)。

 

※鼾の原因よっては、手術療法が選択されることもあります。

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2012年10月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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