介護の知恵袋

冬の寒さを防ぎましょう

猛暑が去り、やっと例年通り、秋が訪れました。そして日に日に寒さが増していき、冬へと季節は巡ります。この季節はお年寄りには要注意。若い頃に比べ抵抗力が落ちているため、かぜもひきやすくなっています。

室温調節と衣類での調節

寒さ対策の二つの大きな柱は、「室温調節」と「衣類による調節」です。

寒くなって空気が乾燥するとインフルエンザウイルスが活発になる一方、のどの粘膜の防御反応は低下します。高齢者がインフルエンザにかかると、肺炎などの合併症を起こして重症化することも多くあります。予防のためにも過ごしやすい室温調節に気をつけましょう。

外気と室温の寒暖差は血圧に影響を与えやすく、特に高血圧の人は要注意です。深夜、トイレに行くときも、一枚上着を羽織るなどの気配りが必要です。

浴室の空気が冷たい一番風呂も避けましょう。

身体を温める冬野菜を食べる

食生活も防寒の大切な要素です。冬野菜は必要なビタミンが豊富。鍋料理に使われるネギやダイコン、ハクサイなどには身体を温める効果があります。ショウガやニンニク、トウガラシなどにも同様の効果があります。

また、にんじんやレバーに多く含まれるビタミンAは粘膜の働きを保つため、かぜ・インフルエンザ予防に効果があります。さらにヨーグルトなどの発酵食品は、体内最大の免疫器官である腸内環境を整えてくれます。

免疫力を高めることは、感染症予防のみならず、全身の健康を保つうえでとても大切です。

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2012年11月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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