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子どものむし歯

むし歯の原因はミュータンス菌です。しかし、生後間もない赤ちゃんの口腔内にはミュータンス菌は存在しません。赤ちゃんにミュータンス菌を感染させてしまうのは、ほとんどの場合、保護者ということになります。

ミュータンス菌の感染を出来るだけ避けるためにすべきことの一つは、まず保護者自身の口腔内から、ミュータンス菌を減らす努力をすることです。むし歯の治療・口腔内の除菌・正しい歯磨き。ご自身でこれらを行っている保護者とそうでない場合とでは、子どもがむし歯になる有病率に違いがあることに留意してください。

保護者が口で噛み砕いて子どもに食事を与えることや、口移しを避けるという点も大切です。こうしたことは、親子にとって重要なコミュニケーションのように思われますが、実際には子どもにミュータンス菌を感染させていることになります。

乳歯は抜け落ちるので、永久歯ほど神経質にならなくてもいいのでは?というのは誤解です。乳歯の状態が、将来の永久歯の歯並びや健康に大きく影響します。

子どもが2歳になる頃からは、自分で歯を磨く習慣をつけさせるようにしましょう。

ここで注意したいことは、子どもだけの歯磨きでは不十分だということです。6歳頃に永久歯が生えるので、そのあと2年間、8歳になるまでは、必ず、大人が仕上げ磨きを行ってください。

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2012年11月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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