熱い夏場だけでなく、暖房器具を頻繁に使う冬もまた、脱水症状に気をつける必要があります。肌や唇がかさかさになっていたら、水分補給のサインです。こまめに飲み物を勧めるようにしてください。
寝たきりの高齢者は、のどの渇きを感じてもそれを訴えられない場合もありますし、のどが渇いても、自分で水分補給ができない人もいます。また、トイレは自分で行くことができても、尿漏れなどの心配から水分摂取を控えてしまったりすることもあります。
夜、寝るときには、枕元にお茶やジュース類、果物を置いて、いつでも水分補給ができるような気配りをしましょう。
暖房の使用による空気の乾燥、身体の水分不足には、とくに気をつけましょう。また、発熱時や下痢をしている場合も、十分な水分補給が必要です。こまめに水分を摂るよう、周囲の人たちも気をつけてあげてください。
冬といえば、誰もが気になるのがインフルエンザ。インフルエンザウイルスは低温プラス乾燥状態で、活動が活発になります。そこで加湿器を用いて室内の湿度を60〜70%に保つようにしましょう。室内に濡れタオルを2、3枚かけておくだけでも、インフルエンザウイルスの活動を抑える効果はあります。
また、十分な湿度は鼻やのどの粘膜を健全な状態に守り、呼吸を楽にしてくれますし、免疫力も高めます。
−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2012年12月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載