介護の知恵袋

自立した生活を送るためのヒント

高齢者の最も多い望みは、経済的にも肉体的にも、あくまで自立した生活。とくに生活の基本である食事や着替え、トイレや入浴などが一人でできるかどうかがポイントになります。

閉じこもらない生活を心がける

65歳以上の、いわゆる高齢者とよばれる人たちが、寝たきりや認知症で介護が必要な状態にならずにすむためには、生活機能の低下を予防・回復するための努力や工夫が必要です。人の身体は加齢とともに、知らず知らずのうちに体力・筋力が衰えて、活発でなくなっていきます。活動が活発でなくなれば食欲も減ってしまいます。

高齢になるとどうしても閉じこもりがちになってしまいそうですが、できる限り自分で買い物に出かけ、お天気の良い日に散歩に出かけましょう。朝、集積所にゴミを出しに行くだけでも運動になります。

実際、65歳、70歳になっても元気で働いている人もいるわけですから、老け込まない生活を心がけてください。

規則正しい生活も大切

また、睡眠や食生活を中心に、無理のない程度に規則正しく生活することを心がけるようにします。食事もできる限り3食きちっと食べることで栄養もしっかりとれますから、健康につながります。昼間、散歩や、食事のしたくや洗濯を含め家のなかの整理・整頓を日課とする、ある程度活発に活動することで睡眠も十分にとれるでしょう。そしてできる限り、自分のことは自分でやる努力が、老化を防ぎます。

趣味を持つことも大切です。趣味を通じたお付き合いがあれば、外出機会も増え、人間関係を保つだけでなく、家の外を歩くだけで自然とのふれあいも生まれます。何より趣味によって日々の生活に張り合いが生まれたりするものです。

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2013年2月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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