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風疹の大流行

 風疹の流行期は例年春から夏にかけてですが、今年は冬場から大流行していてすでにここ数年で最も風疹患者の多かった昨年の総患者数を上回っています。

こうした状況の背景には、1994年度までは女子中学生のみが風疹ワクチンの予防接種の対象であったことが一つ。そして1995年度以降は、学校での集団接種を取りやめたことで接種率が激減したことが考えられています。

風疹の感染力はとても強く、空気感染もするため、集団生活を営む現場では社会活動全体に支障が起こる可能性があります。さらに注意しなければならないことは、妊娠初期の女性が風疹に罹ると胎児に「先天性風疹症候群」という重大な影響が起こる危険があることです。

一度罹って免疫ができると、多くの場合。二度は罹らないという特徴が風疹にはあります。このため予防接種を受けることがもっとも有効な風疹対策となります。

風疹患者の多くと占める20〜40代の男性、妊娠適齢期の女性(及び、その家族)は、積極的に予防接種を受けるようにしてください。風疹に罹った記憶 はあるのだが、あいまいだ、という人もいるでしょう。風疹の免疫の有無は病医院で調べることができます。予防接種を受けたという証明書がない場合は、かかりつけの医師に相談してください。

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2013年5月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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