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五十肩で困っていませんか?

肩を動かしたときに、ある日突然、激痛が起こるようになった。この病気が五十肩とよばれる理由は男女ともに50代で発症することが多いためです。

五十肩は、肩の関節を覆っている「関節包に炎症が起こることで発症します。筋肉のトラブルに原因がある肩痛とは違うことに注意する必要があります。

五十肩の進行と治療

五十肩は、急性期(発症から約3か月)→慢性期(発症から約1年)→回復期といった経過をたどって治っていきます。それぞれの時期にふさわしい治療を行なわないと、辛いだけでなく、症状を長引かせることにもなりかねません。

〈急性期〉

急性期は、炎症を抑えるための薬物療法によって痛みを抑える治療が行なわれます。

この時期は、無理に肩を動かさないようにしてください。「痛いからといって動かさないのはよくない」という言葉は、急性期にはあてはまりません。

〈慢性期〉

慢性期に入ると肩の痛みが落ち着いてきます。この時期には、薬物療法とともに運動療法を取り入れることが効果的です。関節包は柔らかい袋状の膜になっているので、適切な運動によって肩関節が動かしやすくなり、回復が早まります。

〈回復期〉

回復期には、肩の痛みはほとんどなくなることでしょう。とはいえ、扁関節の可動域にはまだ制限があるはずです。 回復期に入ったことを専門医が確認してから、今後のことも考え、慢性期に行なった運動療法のほかに、さらに軽度の運動やストレッチを取り入れて、日々の運動を習慣にするようにしていきましょう。

五十肩は通常一年ほどで痛みはほとんどなくなります。長期にわたる肩の痛みで困っている場合は、五十肩以外の病気が考えられます。早めに専門医に相談してください。

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2013年5月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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