尿酸値が高いと発症

痛風は体内の尿素値が高い状態（高尿酸血症）が続いた結果に引き起こされる病気です。関節に腫れと激痛が起こる痛風発作を繰り返し、進行すると関節が変形したり、臓器にも影響が及びます。 　痛風の発症には食生活をはじめ生活習慣が関わっている、と考えられています。特にチェック表の5〜7には該当しない人でも、4が該当している場合は必ず医師から、日常生活指導や治療を受けて痛風を予防しましょう。

チェック表 ●当てはまる項目をチェックしてください。 　１　30歳以上の男性である 　２　いつもお酒を飲みすぎてしまう 　３　肥満である 　４　健康診断のたびに、尿酸値が高いと指摘を受けている 　５　片足の親指の付け根が、ひどく痛んだり、腫れたりした時期がある 　６　５のようなことが何度かあった 　７　関節の腫れとともに、皮膚の下にこぶのようなものがある １〜４の項目にチェックが多くついた人は、痛風予備軍である可能性があります。また、 ５〜７の項目にチェックがついた人は、すでに痛風である可能性があります。

【チェック表の解説】

１＝痛風になるのは男性が圧倒的に多く、最近は30代からの発症も増えています。

２＝アルコールには体内の尿酸を増やす作用があり、過度の飲酒は高尿酸血症を発症させる一因になります。

３＝肥満の人は体内で尿酸を過剰生産しやすく、排泄も低下しやすい、と言われています。

４＝血液100ml中の尿酸値が7mgを超えると高尿酸血症と診断され、放置して置くと痛風に繋がるので、必ず医師の指導を受けましょう。

５＝初期の痛風発作です。多くは片足の親指の付け根から始まります。早期の受診を。

６＝痛風が進行し、慢性的に発作が起きている状態です。

７＝尿酸の結晶が皮下に沈着した痛風結節というものです。病状が進行しているので、早急に治療を受ける必要があります。