南東北 2005年12月

トピック
☆快適な環境でのお産目指し
「産科が診療を開始」
 総合南東北病院では12月1日から新たに産科の診療を開始しました。担当医は当院周産期医療センター産科部門の中村眞科長です。出生率の低下・少子化の流れの中で「明るい子どもの声が無い世の中に未来はない」との信念に基づき、快適で安全な妊娠、出産の場を提供することで、少しでも社会に貢献したい、との考えから産科の新設に踏み切ったものです。
 「お産するなら快適な環境で」「陣痛の間も家族と過ごし、体験を共有したい」「自分流のお産をオーダーメードで実践したい」といった声が聞かれますので、こんな希望に沿えるよう、当院ではLDR形式(陣痛が始まってからお産後の観察まで、広い部屋で家族と一緒に過ごせるシステム)を取り入れています。また病室は完全個室でシャワー・トイレ完備。その他、医学中心ではなく快適性にも十分配慮して、「ここで産んでよかった」と思える医療を目指していく方針です。

中村 眞 科長
 
☆訪問リハビリ・ステーション
「当財団から2施設 県の指定受け、利用を促進」
 11月29日(火)に福島県の「訪問リハビリ・ステーション」指定書交付式が行われ、当財団から「南東北訪問看護ステーション・ゴールドメディア」と「南東北訪問看護ステーション船引」が指定書の交付を受けました。この訪問リハビリ・ステーションというのは理学療法士(PT)作業療法士(OT)がリハビリを実施している訪問看護ステーションを対象に、福島県が基準に基づいて指定するものです。今回は県内で19ケ所が指定されましたが、県中地区では当財団の2ケ所だけです。
 訪問リハビリは在宅生活の場で日常生活活動の自立や社会参加を向上させるために行っているもので、現在の医療制度の中で進められている「早期退院」の流れの中で、自宅での自立支援を図るのにとても有効なサービスです。しかし現状では、介護保険による在宅サービスの中では最も利用が遅れている分野となっています。そこで訪問リハビリを行っている訪問看護ステーションの存在をもっと知ってもらって利用を促進するため、福島県が独自にステーションを指定して利用者へ積極的に周知していくことにしたものです。
 当財団には指定を受けた2ケ所の他にも「南東北訪問看護ステーションたんぽぽ(須賀川)」と「南東北訪問看護ステーション結(ゆい・福島)」があり、非常勤でPT・OTが訪問リハビリを行っていますが、今後も常勤化を図って、出来る限り在宅生活が実現出来るよう支援していきます。

指定書交付式で記念撮影


☆当院乳がん検診画像
「マンモグラフィ検診精度管理中央委員会から認定証」
 総合南東北病院の診療放射線科で行っている乳がん検診のマンモグラフィ画像がお墨付きを頂きました。乳がん検診は当院ではマンモマートという装置で行っています。こうした乳がん検診での乳房撮影には高い精度が要求され、その認定には撮影装置の管理や撮影技術、写真の管理など、厳しい内容で評価されます。このため名古屋にある「マンモグラフィ検診精度管理中央委員会」というところが評価審査を行って認定しています。
 当院診療放射線科でも昨年から基準に沿った画像などを送って、この評価審査を受審していました。この結果、12月1日付けで審査に合格し認定証が届きました。当院のマンモマート画像が優れている、と認められた訳です。放射線科では「さらに優れた画像作りに研鑽していく」と述べています。


 
「南東北温泉に足湯お目見得」
 南東北医療・眼科クリニックが昨年4月にオープンした際、同時に西隣りに温泉を掘削したことはご存じと思いますが、この温泉を利用した「南東北温泉・足湯」が12月1日に出来上がり、一般に開放されています。「折角の温泉を患者様のご家族や地域の人達に利用してもらって、身体も心も温めて欲しい」という渡邉一夫理事長の願いで開設したもので、12月1日(木)の病院開設記念日に併せてテープカットなどのセレモニーのあとオープンしました。
 浴槽は深さ25p、広さ約7平方メートルで、底に玉砂利を敷いて足つぼマッサージの効果も高めました。座席はヒノキです。泉質は約40度でナトリウムや塩化物、硫酸塩を含む無色の塩化温泉となっています。利用時間は日曜・祝日を除く毎日午前9時から午後4時半まで。テープカットのあと、渡邉理事長や竹内、小林両クリニック院長などが足湯に漬かって気持ち良さそうでした。どんどんご活用ください。
南東北温泉足湯について詳細はこちら>>>

足湯につかる左から竹内院長、渡邉理事長、小林院長、
気持ちよさそう

 
☆私の闘病記
「禁煙のキッカケになった」
 総合南東北病院での診察、入院は初めての経験でした。普段あまり病院とは縁がありませんでしたが、今回の入院で、職員の方々の優しさ、心遣いには頭が下がりました。本当に良くしてもらいました。
 私の仕事上、交代勤務を行っていますので、夜を通しての勤務の辛さも良く分かりますが、生きた命を預かる仕事は、私などのサラリーマンとは全く意味が違いますよね。職員の方も家に戻られたら、くたくたになっている毎日だと思います。これからも病院の顔として日々がんばって下さい。今までは近くの小さな病院ばかりで総合病院は初めてでしたが、これから先は何かお世話になることがあれば南東北病院に来ます。安心して受診できますから。今回の入院で改めて健康の有り難さを思い知らされました。この入院を機にタバコを一切止めます。何かのキッカケが無いと、なかなか禁煙出来ませんでしたが、今回の入院は本当に自分にとって禁煙出来るキッカケとなりました。タバコが本当に悪い、ということを今度の入院で良くわかりました。
 痛みがひどい時は薬を飲み必死でしたが、職員の皆様の力により退院する日を迎えました。ふつうは早く退院したい、と思うものですが、いざ退院となると何か寂しさを感じてしまう不思議な気持ちになっております。 (田村市船引町M・S 35歳)


 
☆PET・ガンマナイフ 市民公開講座の日程
1月 15日(日) つくば市つくば国際会議場中ホール
22日(日) 耶麻郡西会津町公民館大会議室
2月 5日(日) 福島市蓬莱学習センター
19日(日) 千葉県八千代市市民会館小ホール
3月 5日(日) いわき市(会場未定)
12日(日) 神奈川県川崎市川崎市民プラザ小ホール
4月 9日(日) 南会津郡下郷町下郷ふれあいセンター
16日(日) 群馬県前橋市(会場未定)
23日(日) 山形県米沢市(会場未定)
5月 14日(日) 伊達郡国見町(会場未定)
28日(日) 東京都府中市市立中央文化センターひばりホール
6月 11日(日) 喜多方市(会場未定)
25日(日) 宮城県白石市(会場未定)
 
 
☆1月の医学健康講座
「花粉症を防ぐ」
 総合南東北病院が毎月開催している医学健康講座の1月講座は平成18年1月19日(木)午後2時から病院北棟1階のNABEホールで開かれます。演題は「花粉症の予防と治療」で、耳鼻咽喉科の今野昭義先生がお話します。今野先生は前千葉大医学部教授で花粉症、アレルギーの分野で我が国有数のドクターです。ぜひご聴講ください。午後1時30分に郡山駅前から送迎バスが出ます。帰りは3時40分病院発です。

 
トップページへ戻る