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肺炎は日本人の死因の中で第4位を占めています。しかも65歳以上の高齢者になるとトップに躍り出るという、怖い病気です。とにかく子どももお年寄りも年代に関係なく罹る肺炎を今月は勉強しましょう。
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★肺炎とは |
細菌 |
細菌は肺炎の原因としてもっとも多く、細菌性肺炎とよばれる。また、お年寄りに多い誤嚥性肺炎も、口のなかにいる細菌が原因になることが多い。 |
ウイルス |
インフルエンザウイルスなどのウイルス。ウイルス性肺炎とよばれる。 |
その他の病原体 |
市中感染で比較的多いマイコプラズマ、鳥を媒介にして感染するクラミジアなどがある。 |
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肺は体内の二酸化炭素と体内に取り込んだ酸素を交換する重要な器官です。その肺の組織が細菌やウイルスなどの病原体に感染して炎症を起こしてしまうのが肺炎です。感染の原因としては「高齢である」「他の疾患に罹ってしまった」などの理由で体の免疫力が低下し、肺にまで病原体が侵入し感染するケースが多いようです。特に、カゼやインフルエンザに罹って気管が傷つくと病原体を排出できず、肺炎に罹りやすくなります。
症状としてはセキ、発熱、胸痛、痰が出る、息苦しい、など。このためカゼと間違えられやすいのですが、症状が長引き、カゼよりも重いのが特徴です。放っておくと重症化しやすく入院治療が必要になることもあり、症状が3、4日続いたら病院を受診すること。 |
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★市中感染と院内感染 |
肺炎に罹るケースには、普通に生活していて罹る「市中感染」と、他の病気で入院していて罹る「院内感染」があります。市中感染は突然罹るケースもありますが、体の免疫力が落ちて感染する訳ですから、カゼなどから肺炎になるケースがほとんどです。一方、何かの病気で入院していて抵抗力が低下していると肺炎を起こしやすくなります。これが院内感染です。市中感染では初期であれば、処方された薬を服用し栄養と水分、そして睡眠をタップリとれば1、2週間でよくなります。しかし院内感染は、体の抵抗力が弱っていて肺炎を起こすと悪化しやすい場合がありますので異変を感じたらすぐ、担当医に伝えましょう。
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★検査と治療 |
細菌やマイコプラズマ、クラミジアなどが原因で罹った肺炎の治療では主に抗菌薬が使われます。感染した病原体の種類によって抗菌薬も様々ですので、種類を突き止めるため各種検査を行います。病原体が分かればそれに合った抗菌薬を処方します。
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★予防 |
肺炎の原因となる細菌の一つで、市中感染の原因として多い「肺炎球菌」には予防ワクチンがあります。一度接種すると5年以上の効果があるといわれます。費用は自己負担ですが、高齢者や糖尿病の方、心臓や肺、肝臓、腎臓に疾患がある方は接種しておいた方がいいでしょう。また日頃からカゼ、インフルエンザ予防と同じ手洗い、マスクの着用など予防法も大切です。
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