南東北 2006年10月

 
トピック
☆救急の日でイベント
正しい救急車利用を
公開シンポジウムで論議
 総合南東北病院では「救急の日」のイベントとして9月16日(土)午後2時から病院北棟1階のNABEホールで公開シンポジウム「郡山地域の救急医療を考える」を開催しました。講師に郡山地方広域消防組合の吉田正警防救急課長、郡山保健所の朝倉陽一総務課係長、太田西ノ内病院の松本昭憲救命救急センター次長、鈴木医院の鈴木恭二院長、患者代表の国井宏介南東北健康倶楽部会長、マスコミ代表の戸井田淳福島民報郡山本社報道部長の6氏が出席、それぞれ意見を述べました。会場には救急医療に関心のある市民がつめかけ、熱心に聞き入っていました。
 この中で、吉田課長は平成17年の市内での出動件数15400件、搬送14400件のうち死亡、重傷合わせて1570件と10%程度で、あとは軽傷というデータを基に「本当に救急を必要としている
のか疑問があり、正しい救急車の利用が望まれる」、松本氏は「明らかに軽傷患者が多い。このままでは恐らくマンパワー不足で破綻しかねない」、朝倉氏は「もっとかかりつけ医の受診を進めるべき。救急医療はみんなの財産だから」、鈴木院長は「夜間救急医療をコンビニ感覚で考えている人がある。郡山市に民間救急の導入を」、国井氏は「家族の中に経験や知識で対処出来る人がいなくなっている。救急医療は市民の命を守る大本命であり、キチンと確保してほしい」、戸井田部長は「中学生の心肺蘇生術の講習など、病院にいく前のケアをもっともっと勉強させる手だてが必要だ」といった意見が出され、熱気のこもったシンポジウムとなりました。
郡山市の救急医療を論戦した
シンポ会場
心肺蘇生術など学ぶ
 9月9日(土)「救急の日」には正午から郡山市日和田町のショッピングモール「フェスタ」で記念イベントを行い、買い物客など大勢の市民が訪れました。
 会場には
@心肺蘇生法
A血圧と体脂肪率の測定
B医療・介護相談
CPET相談
D栄養相談コーナー
などが設けられ、病院から管桂一副院長はじめ看護師など21人が詰めて素早い救急対応術の重要性をPR、いろんな相談にも対応しました。会場には人工呼吸用の人形が置かれ、子ども連れのお母さんらが心肺蘇生術に挑みました。中には子どもも心肺蘇生術に挑戦する姿もみられました。
心肺蘇生術に挑戦する子どもたち
☆郡山の自衛消防操法大会で
大越チームが最優秀賞に
 第38回自衛消防操法大会は9月28日(木)午前9時30分から日和田町のショッピングセンター駐車場で開催され、南東北グループから総合南東北病院男子と女子の2チームが3人操法に、大越診療所の女子チームが2人操法に出場しました。この結果、大越チームが見事、最優秀賞に輝いたほか、病院チームも男女とも優秀賞となり、会場を沸かせました。
 大会には郡山、田村両市と田村郡から3人操法に29チーム、2人操法に14チームの合わせて43チームが出場、AとBの2コースに分かれて操法を披露しました。
 昼休みのあと2人操法の競技に移り、3時すぎに全チームが操法を終え、講評と成績発表がありましたが大越チームが初めて最優秀賞となり大拍手の中、表彰状を受けたほか、病院の2チームも優秀賞となり“アベック受賞”を実現しました。10月2日の朝礼で改めて渡邉理事長から賞状を伝達され、祝福されました。
☆陽子線治療の窓口業務も
東京クリニックが開院
 南東北グループの東京での医療拠点となる特定医療法人将道会(渡邉一夫理事長)附属「東京クリニック」が10月1日からオープンしました。2日から診療を開始するとともに、郡山の総合南東北病院でのPET健診や2年後に開始される陽子線がん治療への窓口業務もスタートしています。
 東京クリニックはJR東京駅丸の内側から歩いて3分、という千代田区大手町にある新大手町ビルの1階と地下1階に開設されました。診療科目は麻酔科(ペインクリニック)、脳神経外科、神経内科、内科、外科、小児科、呼吸器科、消化器科、循環器科、心臓血管外科、美容外科、形成外科、婦人科、皮膚科、放射線科となっています。なんといっても注目を集めているのは、脳腫瘍の難手術を次々にこなす名手で“世界のブラックジャック”“神の手”として知られる福島孝徳米国デューク大学教授が東京クリニックを日本での活動の拠点にすることになったことです。また院長に就任された宮崎東洋前順天堂大教授のペインクリニック、小児循環器科の中澤誠先生や放射線科の宗近宏次先生など診療にあたる医師団は日本の最高峰にある方々ばかり。診療の他、フェ
イシャルセラピストのかづきれいこ先生による「アピアランスセンター」もクリニック内に開設され、日本で初めての相談窓口として、これまた注目を集めています。
 1日(日)午前10時過ぎからパレスホテルで記者会見した渡邉理事長は「患者さんに最高の医療を提供するための“診療の羅針盤”になります。期待して下さい」とあいさつ、宮崎院長、福島教授らも抱負を述べ、40社を超える報道陣の注目を浴びました。
 続いて、午前11時からパレスホテル大広間に各界の名士約400人が参列して東京クリニック開院式典が盛大に開催され、前途を祝福しました。
式典であいさつする渡邉理事長
☆東京クリニック開院を記念
「顔と心とキレイ」講演会
 10月3日(火)午後1時から東京丸ビル9階丸ビルホールで、東京クリニック開院記念講演会「顔と心とキレイについて」が開催されました。
 まず、当院の笹沼仁一先生とフェイシャルセラピストかづきれいこ先生によるトークセッションが
行われ、「東京クリニックで理想を追求したい」「患者としてもいいクリニックという印象」「診断機器がそろっていてスピーディな対応が期待できる」という内容について、互いに理解を深めていました。
 このあとリハビリメイク症例をスライドで紹介したり、会場の中からモデルを選びメイク実演を行いました。舞台の上でかづきさんがモデルの半顔をメイクし、残り半顔をアシスタントが舞台袖で仕上げるなど、そのテクニックを披露、参加者の目を釘付けにしていました。また、途中に渡邉一夫理事長も会場にかけつけ東京クリニックの概要を交えてあいさつを行いました。講演会終了後は、クリニック内覧会が行われ講演会にきたお客さんでいっぱいになりました。
トークショーを行うかづき先生(左)と笹沼先生
☆患者さんから礼状
眼科での親切な対応に感心
 白内障の手術で、2泊3日の短期間でしたが、土、日、祝日にもかかわらず毎朝の診察(眼科の森田一之先生)で親切な説明、対応には感心致しました。6年間の脳梗塞でお世話になり、現在も月曜日に脳外科外来・リハビリ、金曜日に通所リハビリに通わせて頂いております。
 今回、個室入院とのことで静かに療養させて頂きました。食事もトイレもお部屋ででき、車イスの者にとってはとても便利で快適に過ごすことができました。看護師さんはじめ、病棟の方々にもよくして頂きました。理事長さんの経営方針の拝見できる、素晴らしい病院だと思います。またお世話になる節にはよろしくお願い致します。どうもありがとうございました。
(郡山市A・Yさん 67歳)
すばらしい整形 外科の朝の回診
 5年前、両膝を手術して頂き順調に回復し、大変お世話さまになりました。心から感謝致しております。痛みも無く、座ることは出来ませんが、この度またお世話さまになることになり、お部屋に入ろうとしたら5年前にお世話になったリハビリの先生が声を掛けてくれ、びっくりしました。嬉しいことです。食事も前より良くなって、メニュー表を参考にさせて頂きます。
 朝、整形外科の先生方一行12人が部屋に入って来られて、中心の先生方が「おはよう」とみんなに声を掛けて下さり、やはり郡山一番の病院だ、と感じました。
(郡山市E・Kさん 女性74歳)
☆11月の医学健康講座 
 総合南東北病院が毎月開催している医学健康講座の11月講座は11月16日(木)午後2時から病院北棟1階のNABEホールで開かれます。今回は当院整形外科の鹿山悟先生が「肩こりのお話」の演題で、日本人の国民病といわれる肩こりが起きる原因や、その解消法などについて分かりやすくお話しますので、ぜひご聴講ください。1時30分に郡山駅前から送迎バスが出ます。帰りは病院発3時50分で、駅前まで戻ります。
医学健康講座年間スケジュールははこちら>>>
☆PET・ガンマナイフ 市民公開講座の日程
11月 12日(日) 総合南東北病院北棟1階NABEホール
18日(土) 東京・日本橋三越劇場
25日(土) 千葉県成田市(会場未定)
12月 3日(日) 二本松市東和町文化センター
10日(日) 場所未定
16日(土) 栃木県矢板市文化センター
 
 
 
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