健康生活あんないナビ
アンチエイジング(抗加齢)
“七変化”繰り返す
 クエン酸とはレモンなどの柑橘類や酢などに含まれる、爽快感のある酸味成分のことです。実は、このクエン酸は私たちの身体のエネルギー生成や疲労回復に重要な働きをしているのです。学校で習った栄養素では「炭水化物、タンパク質、脂肪はエネルギー源となる栄養素」と教えられたハズです。では、どのようにしてエネルギーに変わるのでしょうか。
 まず、これらの栄養素が身体に取り込まれますと、様々な過程を経て分解されアセチルCoA(活性酢酸)という物質になります(図1)。これとオキサロ酢酸が結合するとクエン酸になります。このクエン酸はこの後、7種類の酸に姿を変えて再びクエン酸に戻る、というプロセスを繰り返します。この循環を「クエン酸サイクル」と言い、この中で作り出されるのが体内の細胞が活動するエネルギーとなる「ATP(アデノシン3リン酸)」という物質なのです。
 このクエン酸サイクルがきちんと機能することで、肩こりや筋肉疲労の元となる疲労物質「乳酸」が分解されるため疲労回復にも効果があります。また、クエン酸のその他の効用としては
@ミネラルの吸収を助ける
A新陳代謝を活発にする
B活性酸素を攻撃する抗酸化物質の働きをたすける

などがあります。
 日ごろから疲れやすい人は、クエン酸サイクルの要(かなめ)となるクエン酸を含む食品を食生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。クエン酸を含む食べ物としては、グレープフルーツ・みかん・レモンなどの柑橘類、イチゴ、酢、梅干し、などが上げられます。

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