免疫力高めがん細胞排除 副作用少なく体に優しい |
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(財)脳神経疾患研究所ではPET(陽電子放射断層撮影装置)の導入によってがんの早期発見を、さらに陽子線治療装置の導入によって切らずにがんを治す、という世界的な「がん治療の拠点」としての役割を築きつつあります。さらに財団では「がんの第4の治療法」として、いま注目を集めている「免疫(細胞)療法」と「温熱療法」への取り組みを進めています。すでに東京クリニックと総合南東北病院で第一人者の照沼裕先生を中心に「免疫療法」が始まり、「温熱療法」についても導入が進められています。そこで、この新しい療法を取り上げました。 | |||
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科学的な視点から免疫療法が注目されるようになったのは20年ほど前、がん患者さんの体内にがん細胞を認識して攻撃するTリンパ球(CTL)が存在することが明らかにされ、ヒトのがんに対する免疫排除機構が明確にされてからです。その後、がんと免疫に関する研究が目ざましい進歩をとげ、多くの臨床研究とともに良好な結果が報告されています。 一方、温熱療法はハイパーサーミアとも呼ばれ、がん細胞が熱に弱い、という特性を利用する治療法です。仮に私たちが高温のサウナに入っても、人の体温は38℃ぐらいまでしか上がりません。そこで、局所的に高周波で加温してがんの部位を43℃まで上げてやることで、がんの進行を抑止したり、がんを死滅させたりするのです。高温になることで免疫の力も強化されるので、温熱療法と免疫療法を併用することで、がんを攻撃する効果がさらに高まります。 東京クリニックでは高周波加温器であるサーモトロンRF8(温熱療法)を導入し、免疫細胞療法や低容量抗ガン剤と併用することで日帰り治療を行っており、総合南東北病院でも現在、導入されています。 |
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★オーダーメイドのがん治療 | |||
がん患者さんのそれまでの治療歴や、がんの状況、現在の体調などによって免疫細胞療法やハイパーサーミアをどのように行っていくか、は一人ひとり違ってきます。特にがんの標準治療や低容量抗ガン剤をどのように組み合わせるか、は重要なポイントです。総合南東北病院ではそれらの諸条件を検討しながら、その方に最適なオーダーメイドの治療を行っていくことを目指しています。 | |||
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