健康生活あんないナビ
発酵食品のパワー
原料に無い力を秘める
 しょうゆ、みそ、納豆、ヨーグルト、チーズ、パン…。これらは全て発酵食品です。私たちの毎日の食卓に欠かせないものばかりです。実は“発酵”という独特な過程を経た食品はみな、原料には無かった新しいパワーを秘めているのです。そこで、今回は発酵食品とは何なのか、私たちの健康にどのような影響を及ぼしているのか、を取り上げてみました。
 
発酵食品とは
 動物や植物による食材に、人為的に微生物(細菌・カビ・酵母など)を加えて分解させることで作り出された食品を発酵食品といいます。原料と微生物の組み合わせによって、発酵の際に生じる物質が異なりますが、例えばアルコールや有機酸などは食べ物の風味を高めてくれます。また、消化が良くなったり、栄養価が増える発酵食品もあります。身近な発酵食品をいくつか取り上げてみます。
 
◇納豆
大豆はもともと栄養に富んだ食品ですが、発酵して納豆になることでビタミンB2の量が増えるのです。また発酵で生まれたナットウキナーゼという酵素は血栓を溶かす働きがあります。納豆は消化が良く、また腸内で善玉菌を増やす作用もあります。
◇酢
米、果物、穀物など、さまざまな原料から製造されます。発酵で作られる有機酸やアミノ酸により特有の風味と酸味が生まれます。酢は殺菌作用に優れ、食べ物の防腐効果が抜群です。
◇ヨーグルト
発酵により、原料の牛乳よりもカルシウムやビタミンB2の量が増えています。また乳酸菌の働きにより、タンパク質や脂質が分解されているため、非常に消化が良いのです。ヨーグルトに含まれるオリゴ糖・乳糖は腸内の善玉菌を増やす作用があります。
◇アルコール
穀類や芋類などの原料に酵母を加えることで、糖が分解されアルコールが生まれます。日本酒、焼酎、ビールなど、原料の違いで独特の風味豊かな飲料が出来るのです。気分の高揚作用、食欲増進に効果があります。
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