南東北 2008年9月

 
トピック
県高次脳機能障がい支援室
本県で初めて開所 〜9月1日から中央棟1階に 〜 
 総合南東北病院が福島県から県内で初の「福島県高次脳機能障がい支援室」の指定を受け、9月1日から病院内の医療相談課隣に支援室が開所しました。オープンに先立ち、9月1日午前8時50分から病院4階の大講堂で開所式が行われ、県の赤城恵一保健福祉部長から渡邉一夫理事長に指定書が交付されました。これを受けて渡邉理事長が「毎年2万人の該当患者さんが出て、完治がなかなか難しい病気ですが、精一杯、県民のために頑張ります」とあいさつし中央棟1階に開設した支援室の前で渡邉理事長、寺西病院長、赤城部長らがテープカットしました。  

 この高次脳機能障がい支援室というのは、交通事故による脳外傷や脳梗塞などによる脳血管障害によって記憶、注意、遂行機能、といった認知機能や社会的行動面に後遺障害が残った、いわゆる「高次脳機能障害」を負った人に対する支援を行う拠点機関のことです。従って利用対象者は(1)高次脳機能障がい者とその家族(2)高次脳機能障害に関わる医療機関・福祉関係施設、などです。支援室としての業務では(1)利用対象者への相談支援など(2)利用可能な社会資源、家族会などの紹介、などを行います。

お問い合わせや相談は支援室(024−934−5680)まで。
 
開所でテープカットする渡邉理事長(中央)ら関係者のみなさん
 
☆日本臨床医療福祉学会開く
グループから17演題で発表
 財団の渡邉一夫理事長が日本臨床医療福祉協議会の理事長を務めている日本臨床医療福祉学会の第6回学会は8月29日(金)、30日(土)の2日間にわたって鳥取県米子市で開かれ、全国から約500人が参集し研究を発表しました。  

 今回のテーマは「医療と福祉のあらたな架け橋の構築をめざして〜真のシームレスケアの実現〜」でした。29日に市文化ホールで公開市民講座が開かれ、「看取り〜幸齢者様から命のバトンを受け継いで〜」の演題で講演がありました。30日は会場を米子コンベンションセンターに移して、渡邉理事長のあいさつのあと、一般演題の発表が行われました。渡邉理事長、伊藤康信副院長、山本悌司所長、鈴木恒子看護部局長らが各セクションの座長になり、総合南東北病院医療安全管理室の中村輝旗副室長による「医師のヒヤリハット報告書の意識改革への取り組み〜手術部位確認書を用いて〜」など、県内の南東北グループ施設から合わせて17の演題について発表が行われました。このほか県外のグループ施設を合わせると23演題に上りました。  

 翌31日(日)には場所を鳥取市に移して県民ふれあい会館ホールで陽子線市民公開講座が開催され、市民多数が聴講しました。
 
日本臨床医療福祉学会で発表する中村副室長 
    
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