南東北 2008年10月

 
トピック
救急の日のイベント
とっさの手当てを学ぶ 
 9月9日は「救急の日」のため、これにちなんで総合南東北病院では9月6日(土)正午から郡山市日和田町のショッピングモール「フェスタ」で記念イベントを行いました。一般市民の方々への救急医療や応急手当の重要性の周知と、緊急時や災害時に役立つ技法や知識を身につけていただこう、というのが目的で、毎年開催しています。  
 当日は病院から管桂一副院長(麻酔科)はじめ医師や看護師、医療技術者など16人が出席し、(1)心肺蘇生術フロア(2)血圧や体脂肪率の測定コーナー(3)看護相談コーナー、などが設けられました。素早い救急対応術の重要性を解説、様々な相談に応じました。土曜日午後とあって家族連れの買い物客や高校生など大勢の市民がつめかけ、人工呼吸訓練用の人形を相手に、子供の前でお母さんが次から次に心肺蘇生術に挑んでいました。その姿を見た子供さんが挑戦する姿もありました。
 
子供たちに心配蘇生術を教えるドクターたち
 
☆高次脳機能障害リハビリ
県内で初の講習会開く
 社団法人日本損害保険協会の助成を受けた「第1回福島高次脳機能障害リハビリテーション講習会」が9月21日(土)午後1時から総合南東北病院北棟1階のNABEホールで開かれ、あまり知られていない脳の難しい病気についての認識を深めました。  
 高次脳機能障害とは、交通事故による脳外傷や脳梗塞など脳の血管障害によって、脳の働きのうち記憶・注意・遂行機能といった、認知機能や社会的行動の面に後遺症が残った病気を言います。既に9月から総合南東北病院1階に福島県では初めての「県高次脳機能障がい支援室」が開設されています。  
 今回の講習会はこの病気について学び、回復を支援するための方策やリハビリテーションの方法、家族からの訴え、などを聞いて治療を促進しよう、というねらいで開かれました。最初に佐藤睦子講習会実行委員長(総合南東北病院神経心理学研究部門長)があいさつしたあと、国立身障者リハビリセンターの深津玲子医療相談開発部長が「その症状、支援方法等について」、東北厚生年金病院言語心理部の目黒祐子言語聴覚士が「高次脳機能障害リハビリテーションの実際」と題して、その症状の解説やリハビリのやり方などを話しました。最後に脳外傷友の会会員による「家族の訴え」があって、その実情を学びました。
     
トップページへ戻る