南東北 2008年11月

 
トピック
☆本紙が200号に
 南東北グループ広報誌「南東北」は南東北脳神経外科病院の時代の「病院だより」が発展して現在の形になり毎月第3木曜日に発行してまいりましたが、お蔭様で今月号で第200号という大きな節目をむかえました。今後も病気予防や健康情報、グループ内のトピックスを掲載して患者さんやご家族に役立つ院外紙にしていきますのでご支援願います。
 
陽子線がん治療を開始  
渡邊理事長がスイッチ押す 
第1号は前立腺がん
 平成20年10月1日(水)に開設された南東北がん陽子線治療センターにとって初めてとなる治療は10月17日(金)に実施されました。記念すべき第一号の治療患者となったのは前立腺がんの男性です。  
 午後3時過ぎ、患者さんは看護師にともなわれて陽子線治療室へ到着。スタッフから丁寧な説明を受けながら回転ガントリー照射室のベッドに横たわると、体を固定するための器具が装着されました。
 
照射室ベットに横たわる第1号患者さんと、技師たち
陽子線照射装置のスイッチを押す渡邉理事長
 
 連日連夜、この日に向けて準備作業を続けてきた多くのスタッフが見守る中、渡邉一夫理事長が陽子線の照射装置のスイッチを押すと、一同から拍手と歓声が沸き起こりました。陽子線の照射はわずか1分間ほどで無事終了し、この日の治療を終えた患者さんは「何の痛みもないし、あっけなく終わってしまいました」とびっくりした面持ちでした。  
 同センターでは、まず前立腺がんに対する陽子線治療を開始しましたが、第2段階として2009年2月から頭頸部がん、直腸がんの術後局所再発や脳の悪性腫瘍などに対する陽子線治療を始めます。さらに2009年の4月には陽子線治療の対象を、転移性腫瘍、非小細胞肺野型肺がん、肝臓がんや食道がんなどに順次拡大していく予定です。
 
☆滝桜の子孫木を植樹
陽子線オープンを記念し
 10月19日(日)の南東北がん陽子線治療センター開設には、病院がある郡山市八山田七丁目地内の地域住民の方々の温かい支援があったため、ということで一般財団法人脳神経疾患研究所(渡邉理事長)と安藤建設ではオープンを記念してセンター前の前林公園に記念樹を贈呈、19日午前9時から贈呈式が行われました。記念樹は全国的に有名な「三春滝桜」の子孫樹です。  
 式には渡邉理事長はじめ病院関係者、安藤建設の山田恒太郎社長ら建設関係者、八山田七丁目町内会から伊藤明男会長、老人クラブ「夢クラブ」の千葉通会長はじめ役員、町内会員ら大勢が出席。伊藤会長が「病院側から滝桜の苗木のご寄贈を受けました。これから植樹祭を行い、素晴らしい花が咲くよう立派に育てていきたい」とあいさつ。渡邉理事長、山田社長、伊藤会長らが植え込みのクワ入れを行いました。
滝桜の子孫樹を植樹する渡邉理事長(右)田中社長(中)伊藤町内会長(左)
 
 贈呈者あいさつで渡邉理事長は「日本の民間病院で初の陽子線治療施設がここ八山田に実現出来たのは地域の皆さんの温かいご支援、ご協力の賜物です。この滝桜を見事に咲かせることで、地域の方々とのきずなをより強め、私共の陽子線治療も世界から患者さんが集まるよう願っています」と感謝の言葉を述べました。千葉会長から御礼の言葉、町内会から病院と安藤建設に記念品贈呈があり、出席者全員が神酒で乾杯し公園が新しい名所となるよう祈りました。
     
トップページへ戻る