医学健康講座の日程決まる

「がん予防や陽子線も」 〜第1回は渡邉理事長〜
 総合南東北病院が毎月開催している医学健康講座の平成21年度の日程が決まりました(下表)。地域住民の方々が健康で生き甲斐のある生活を送るため、病気予防や健康増進に役立つ医学的な知識・技能を身につけることを目的に毎月1回第3木曜日(8月は第4木曜日)に開催しています。会場は総合南東北病院の北棟1階NABEホールで、午後2時から約1時間です。入場無料で予約の必要はありません。時間までに会場にお出で下されば聴講できます。

平成21年度医学健康講座日程 (表)

1:4月16日「三大成人病の予防」

渡邉 一夫(理事長・総長)

2:5月21日「脳卒中、いざという時の対応」

小泉 仁一(脳神経外科)

3:6月18日「頭痛について」

久保 仁(神経内科)

4:7月16日「膝の痛みとその治療」

鹿山 悟(整形外科)

5:8月27日「胃がんの予防」

中澤 敏弘(消化器内科)

6:9月17日「新しい癌治療・陽子線治療について」

不破 信和(陽子線治療センター)

7:10月15日「膵臓がんのはなし〜最近の治療〜」

寺西 寧(病院長・外科)

8:11月19日「泌尿器科がんについて」

橋本 樹(泌尿器科)

9:12月17日「画像でみる生活習慣病」

宗近 宏次(放射線科)

10:平成22年1月21日「花粉症と上手に付き合う方法」

今野 昭義(耳鼻咽喉科)

11:2月18日「狭心症のお話」

小野 正博(循環器内科)

12:3月18日「生活習慣病と食事」

中牟田成美(栄養管理科)

 新年度は4月16日の第1回講座で渡邉一夫理事長・総長が「三大成人病の予防」の演題でがん・心臓疾患・脳卒中の予防について講演します。さらに来年3月まで11回にわたって脳卒中の対応、各種がんの予防などのほか、今回は特に既に治療を開始しているがん陽子線治療も取り上げ「南東北がん陽子線治療センター」の不破信和センター長が詳しく解説することになりました。
 また、いま話題のメタボリックシンドローム対策として生活習慣病に関する話、膝の痛み、頭痛、狭心症、花粉症対策など、身近な病気も演題に決まっています。きっと役立つ話ばかりですので、是非多くの方々にご聴講頂いて健康保持に役立てて下さい。当日は郡山駅前発午後1時30分の送迎バス(無料)が出ます。帰りは病院発午後3時30分です。

移住者子弟が研修に

中南米県人 −クリニックを見学−
 中南米に移住した福島県出身の子弟を対象とした県の受け入れ事業で来日したブラジル、アルゼンチンの短期研修生は2月4日(水)、総合南東北病院の見学に訪れました。医療分野に携わっている研修生には専門分野をより深く理解してもらい、それ以外の研修生には日本の医療の現状を知ってもらうという目的で県が行っているものです。
 当日は村越孝一事務長が当院の概要を説明したあと、南東北眼科クリニック、南東北医療クリニック内にある歯科、当院リハビリテーション科を見学しました。医療分野に携わっている研修生は真剣な表情で医療機器の説明を聞いたり、専門医師や担当スタッフと意見交換していました。眼科視察では、小林健太郎院長に実際に視力検査をしてもらうなど充実した内容となったようです。

南東北眼科クリニックを見学する研修生たち

高次脳機能で研修会

当院ですでに87件の相談
 2月10日(火)午後1時15分から総合南東北病院NABEホールで、福島県主催の「高次脳機能障がい支援研修会」が開催されました。市町村職員、医療従事者、相談支援従事者などを対象として、高次脳機能障がい者およびその家族を支援するために必要な知識や情報を習得してもらうことが目的です。
 当日は福島県保健福祉部障がい福祉課担当者から、障害者自立支援法と高次脳機能障がい支援事業の説明があったあと、福島県高次脳機能障がい支援室支援コーディネーターで当院医療相談課の熊谷幸広主任が当院の相談支援の状況について報告しました。当院は平成20年9月1日に福島県より、県内では初めてとなる「高次脳機能障がい相談支援拠点機関」に指定され、病院内に高次脳機能障がい支援室を設置しています。支援室としての業務では(1)高次脳機能障がい者とその家族などを対象とする相談支援(2)利用可能な社会資源、家族会等の紹介などを行っています。昨年12月までに39人からのべ87件の相談があり、そのうち受診についての相談が最も多くありました。
 その後、森悦朗先生(東北大学大学院医学系研究科障害科学専攻 機能医科学講座 高次脳機能障害学分野 教授、医学博士)が「高次脳機能障がい」と題して、高次脳機能障がいの定義や症状、原因などについて詳しく講演しました。講演終了後には質疑応答も行われ積極的な討論がなされました。

状況を報告する熊谷主任

高次脳機能障がいとは
 交通事故による脳外傷や脳梗塞などによる脳血管障害が原因で、記憶、注意、遂行機能、といった認知機能や社会的行動面に障がいが残ってしまう症状のことをいいます。
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