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色彩のマジック

色は心理に作用する
 私たちの生活の中には様々な色が溢れ、あらゆる場面でそれに相応しい色を選びます。古代から「色は心理的に作用する力を持っている」と考えられ、宝石の色を使った『カラーセラピー』もあったようです。このカラーセラピーとは、色が私たちに与える効果を利用して心身のリラクゼーションを図ろうというもので、現在では多くの手法が知られています。
 色の好みは、それこそ十人十色ですが色のイメージには共通点がみられます。例えば「緑」を見ると気分がリフレッシュしたり、「赤」には情熱的なパワーを感じたりします。色は特有の波長を持っており、そのエネルギーが私たちに影響を及ぼすのです。陸上競技のハードル競走で、ハードルの色を白と黒から赤と黄色に変えたら走行タイムが縮んだという例があり、心理面に影響を与えることが実証されています。色は身体面にも作用しています。暖色系、寒色系などと言われるように、赤やピンクには暖かさを感じ、青色系の色は涼しげな印象を与えます。壁紙が真っ赤な部屋と青い壁紙の部屋とでは体感温度が3℃以上の差が出るそうです。
 こんな色のパワーを日頃の暮らしの中に取り入れてみましょう。特に私たちが色を選ぶ機会が一番多いのは着る物の色選びでしょう。「きょうは会議の席で主張したいことがある」という日には赤を身に着けると積極的な印象を与えます。沈着冷静な印象を与えたかったら青色系のワイシャツやスーツを着ると良いでしょう。部屋の中など身の周りにあるものにも色の効果を活用しましょう。食卓には赤や黄など食欲を高める色を、寝室は安眠効果がある青に統一する、などです。自分が好きな色を持っていることは精神的にも良い影響がありますが、着る物などには時には冒険してみることも大切です。意外に自分の深層心理で求めていた色だったりして、癒されるキッカケになるかも知れません。
色による効果一覧
(1)体温を上昇させ、血行をよくする (2)闘争心を湧かせ、エネルギーを引き出す
(1)興奮を鎮め、安眠を促す (2)リラックスして集中力を高める
(1)開放感を与え、ポジティブな気分になる (2)食欲や性欲を促す
(1)心身の緊張をほぐし、疲れを癒す (2)目の疲れを休め、視力を良くする

最近よく聞く言葉

生活改善

 生命に関わるものではないけれども、日常生活を送るうえで不都合が生じる疾患を改善する薬を「生活改善薬」といいます。例えばED治療薬(バイアグラ)や発毛剤、禁煙補助剤、経口避妊薬(低用量ピル)などがこれに当たります。アメリカでは「ライフ・スタイル・ドラッグ」と呼ばれ、さかんに店頭で販売されているようです。
 一方、日本ではこうした生活改善薬は市販されている一部の商品を除いて、病医院を受診して処方してもらう必要があります。この場合、生活改善薬を使うかどうか、はその人の意思が尊重されます。ただし、生命維持を目的とした治療薬ではないため、健康保険は適用されず、自由診療となります。
 いまや、インターネットを経由した個人輸入が頻繁に行われており、輸入される薬の中には日本では認可されていないものも含まれています。海外から届けられる薬に注意書きを添える義務は無く、副作用に関する情報も充分には得られません。生活改善薬はあくまで、その人の生活の質の向上を目的に使用されるべきで、興味本位に乱用することは、思わぬ事態を招きかねません。
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