もの忘れ・がんPETドック

アルツハイマー病を早期診断|コース新設、健診開始
 一般財団法人 脳神経疾患研究所附属 南東北医療クリニックのPET事業部では、新しい健診コースとして「もの忘れ・がんPETドック」のコースを新設し、健診を始めています。このコースの大きな特徴はアルツハイマー病を早期に診断し、早期に危険性を把握することで、薬の服用を早め、病気の進行を遅らせる点にあります。
 アルツハイマー病には(1)脳が強く萎縮する(2)大脳皮質に「老人斑」と呼ばれるシミ状の構造が異常に出現する(3)神経細胞の中に線維状のかたまり(神経原線維変化と呼ばれるもの)が貯まる、の3つの大きな特徴があることが分かっています。そして、このうちの(2)の「老人斑」がβアミロイドというタンパクの集まったもので、アルツハイマー病の症状の1つ、「もの忘れ」が現れる約20年前から蓄積することが分かってきました。この「老人斑」つまりβアミロイドを早く見つけることによりアルツハイマー病を早期に診断し、早期に危険性を把握して薬を服用することで進行を遅らせることが出来るのです。
 ドックではβアミロイド検出専用薬剤によるPET検査と、MRIやCT、神経心理検査などの既存の検査を組み合わせたアルツハイマーPETドックをスタートさせたものです。またこれまでおこなっているFDGによるがん検査も併せて行い、総合的な健診コースになってがんの早期発見とアルツハイマー病の危険性を知ることができるコースになっています。なお、料金は1泊2日(金曜と土曜に限定)で40万円となっています。
お問い合わせはPET事業部(フリーダイヤル0120−373−107)までどうぞ。
「もの忘れ・がんPETドック」→詳しくはこちら

消化器内視鏡技師

大竹さん(臨床工学科)が合格

渡邉理事長から認定証を受ける大竹さん

 総合南東北病院臨床工学科の大竹美由貴さんが、このほど「消化器内視鏡技師」の認定試験に合格、6月15日(月)に開かれた朝礼の席上、渡邉一夫理事長から認定証が伝達されました。この資格取得は当院では藤原章光さんに次いで2人目です。
 この消化器内視鏡技師の資格は日本消化器内視鏡学会の資格試験によって認定されるもので、主に看護師や医療技術者で構成されています。業務は消化管内の内視鏡治療の際の介助や補助業務に携わり、内視鏡診療には必要な存在となっています。
 認定証を手にした大竹さんは「消化器科の先生方のお力添えで合格することが出来ました。これからも、さらに研修して業務に役立てて行けるよう励みたい」と決意を表明しました。

5階から救命袋で脱出

真剣に防火・避難訓練行う
 災害から患者さんを安全に守ろう、と南東北グループの各施設では常日頃から防災態勢を整えていますが、その一つとして総合南東北病院では6月25日(木)午後2時から職員を対象にした「院内部分防火訓練」が行われました。
 訓練には各部署の職員約60人が参加、まず病院北棟5階に集まり、避難器具を使っての避難方法を体験しました。今回は「救命袋」を使っての訓練でした。高層建築物が火事になった際に使う布製の筒状の避難用具です。5階から職員が一人ずつ飛び込んで1階まで下りました。

救命袋で5階から滑り落ちる看護師さん

 つづいて病院そばの広場で消火訓練が行われました。消火器には粉末のものと液体のものがあり、今回は両方の消火器を使って、これまで一度も使用した経験の無い職員を中心に、代わる代わる燃える火を目掛けて消火器を噴射して消し止めていました。参加した職員は「万が一、火災が発生した場合でも、患者さんを安全に避難させることが出来るように、訓練に取り組みました」と真剣な表情で語っていました。
トップページへ戻る