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就寝前に一杯の水 〜病気を遠ざける「命水(いのちみず)」〜

 私たちの身体の中で水分は体液という形をとって存在しています。そして、その1つである血液の中には水分や血球の他に糖類、塩類、タンパク質など様々な成分が溶け込んでいます。普段はサラサラしている血液ですが、水分が不足すると成分の濃度が高くなってドロドロした血液になってしまいます。
 このドロドロの血液は血管の中をスムーズに流れなかったり、細い血管では詰まりやすくなって脳梗塞や心筋梗塞などの引き金になったりすることもあります。そして、その危険性が高まりやすいのが「寝ている時間」なのです。
 寝ている間には、身体からコップ1杯ほどの水分が汗として排出されるため血液の濃度が高くなりやすく、また就寝中は血圧も低くなるので、血液を押し流す力が弱くなっています。このために先に挙げた病気が発症しやすい状態になるのです。一般には寒い冬に脳血管障害が起きる、とされていますが、実は夏にも多く発症していることが分かっています。原因としては血液の濃度が上がりやすい時季である、ということが考えられているのです。
 暑い季節には、こまめに水分補給を行うことが大切です。とくに就寝前に1杯の水を飲むことは危険な病気の発症を遠ざけます。こんなところから、寝る前に飲む水を「命水(いのちみず)」とも呼ぶそうです。また、起床後もしばらくは血圧の低い状態が続くため、起きがけにも1杯の水を飲むとよい、とされています。
 
★1日に摂取する水分は2.5l(食事から1.5l+飲み物から1l)
☆1日に排出する水分は2.5l(尿1.5ml+汗600ml+呼気300ml+便中の水分100ml)

つまり摂取分と排出分は等しいのです

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