最近よく聞く言葉

パントテン酸・ビオチン

 いずれも人間に必要な栄養素です。人間の身体はストレスを感じたとき、副腎から副腎皮質ホルモンを分泌しますが、パントテン酸はこのとき、副腎の機能を助ける働きがあります。またホルモンの合成や、様々な代謝が行われるときに140以上の酵素を活性化する働きもします。“パントテン”という言葉はギリシャ語で「広く何処にでもある」という意味で、その言葉どおり微量ながら食品全般に万遍なく含まれています。
 一方、ビオチンは最近の研究でアレルギー症状の原因となるヒスタミンの増加を抑える働きや、血糖値を下げる効果があることが分かってきています。これが不足するとコラーゲンの生成や免疫機能に影響しますが、このビオチンも食物全体に幅広く含まれているので、過剰症とか欠乏症の心配はありません。熱に強いのでイワシ缶などの調理済みのものにも多く含まれています。
 さて、このパントテン酸もビオチンも実はビタミンB群に属する8種類のビタミンの一つなのです。ビタミンB1・B2・B6・B12・ナイアシン・葉酸・ビオチン・パントテン酸の8つは互いに協力して働きます。特定の効能を狙って1種類だけ重点的に摂取しても効果がありません。バランスよく摂取することが大切です。
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