広報誌 南東北

第220号

ウナギ(鰻)

 ウナギ(鰻)は夏バテや疲労回復などに効果がある滋養強壮食品です。食用となった歴史は古く1000年以上もさかのぼります。かの万葉集にも「うなぎ取り召せ」という歌が残っています。このウナギは身体の抵抗力を高めるビタミンAをはじめ、B1、B2、E、カルシウム、鉄などをバランスよく含んでいる優れた食品なのです。特にビタミンAの含有量はウナギの蒲焼き1人前(100g)あたり5000IUで、成人の1日に必要な摂取量2000IUが賄えるほどです。ビタミンAは「目のビタミン」と言われていて、夜盲症の防止効果や、皮膚・粘膜を健康に保つ働きがあります。さらにウナギには成長に欠かせないカルシウム(100g当たり150r)も含まれているので、成長期の子供さんにもピッタリです。
調理のポイント
 ウナギは炒め物など、少量の油で調理するとビタミンAの吸収がアップします。ただ、様々な栄養素をバランスよく含んでいるウナギですが、残念ながらビタミンCや食物繊維は含まれていません。そこでピーマンやブロッコリー、ゴボウなどビタミンCや食物繊維を多く含む野菜をプラスすると栄養満点のおかずになります。ビタミンCを効果的に摂る調理法として、ウナギとキュウリの酢の物「うざく」がお勧めです。ウナギとキュウリを三杯酢(酢・醤油・ミリン)で和えただけのシンプルな料理で簡単に作れます。ウナギと夏野菜を上手に組み合わせて暑い夏を乗り切りましょう。
 (参考:「J-Medical」「食べ物栄養辞典」栄養管理科 宗形綾子)

ビタミンAの含有量は抜群

トップページへ戻る