広報誌 南東北

第221号

キュウリ

 キュウリの原産地はインドのヒマラヤです。ここから「胡(西方)から来た瓜」ということで漢字では胡瓜という名が付きました。キュウリは主成分の90%以上が水分ですが、ビタミンA・B群やC、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルをバランスよく含んでいる食品です。特に100g当たり200r含まれているカリウムは体内に蓄積されたナトリウム(塩分)の排泄を促して高血圧を予防する働きが有るほか、むくみを改善する効果や、利尿を促す作用もあります。キュウリ独特の青臭さはピラジンという成分によるものです。ピラジンは血液をサラサラにして血栓が出来るのを防ぐ働きがあります。
 ただ、キュウリにはビタミンCを破壊する酵素アスコルビナーゼという物質が含まれているため、食べ方には注意が必要です。つまり、他の野菜やジュースと一緒に摂ると、ビタミンCが壊れてしまうのです。ですから食べるときはドレッシングや酢を使うとよいでしょう。その意味で和食のキュウリ料理定番の「酢の物」はまさに理に適っている食べ方なのです。
選び方
 緑色が濃くてチクチクするぐらいのトゲが尖っているもの、ヘタの部分がみずみずしいもの、を選びましょう。
保存方法
 水気を切ってラップして冷蔵庫に入れましょう。ただし要注意は「キュウリは低温に弱い」ということ。冷蔵庫の温度が低すぎると水分が多いため凍りやすく、傷みが早まってしまうので注意しましょう。
 (参考:J-Medical「食べ物栄養辞典」 栄養管理科 宗形綾子)

理にかなった「酢の物」

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