広報誌 南東北

第221号

野菜の話

 さて今月は、少し趣きを変えて野菜の話です。
 人間が健康な生活を営む上で欠かせない食品のひとつに野菜があります。野菜が人間に与える恩恵は数々ありますが、その性質は意外と知られていません。その中でもっとも大きいのがビタミンの摂取です。植物は「光合成」を行いますがこのときにできる糖は土からミネラルを吸い上げいろいろに変化します。これがアミノ酸や各種のビタミンです。ビタミンの効能は多種多様ですが、光合成の過程では活性酸素が生成されます。量が少なければ細菌の害を抑制するなど有益ですが、量が多いとマイナスに作用します。
 そこで野菜は抗酸化能力の高いビタミンCを自分の中に作り出すわけです。人間が体内で作り出せるビタミンは量も種類も非常に少ないですし、土から直接ミネラルを取り入れることもできません。食品として口から取り入れることしか方法がないわけですから、野菜を食べざるを得ないのですね。ビタミンは脂肪の燃焼にも関与しますので減量にも大切です。
 また、野菜は食物繊維を多く摂れるので内臓が活発に働くようになります。食物が腸内を移動するスピードがゆっくりになるので、血糖の上昇もゆるやかになります。適切な運動とバランスの取れた食生活を心がけましょう。
 (チーフトレーナー 仲田貴之 電話:024-991-1045)

抗酸化能力持つビタミンC

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