広報誌 南東北

第222号

いよいよ建設に着工・川崎市の新百合ヶ丘病院

 南東北病院グループの社団三成会が開設する新百合ケ丘総合病院(神奈川県川崎市麻生区古沢都古)の起工式が9月2日(木)に現地で行われ、建設に着工しました。川崎市北部地域の病床不足を解消する狙いで2012年の開院を目指しています。病床数は377床。

クワ入れする渡邉理事長

 起工式には渡邉一夫理事長、三浦淳川崎市副市長、寺西寧総合南東北病院院長、後藤恒夫南東北春日リハビリ病院院長、麻生区医師会の水間哲郎会長、工事を請け負った安藤建設の山田恒太郎社長ら約100人が出席。渡邉理事長らが鍬入れして工事の無事を祈りました。このあと直会式で渡邉理事長が「この地域に少なかった先進医療や救急医療、小児科・産科を中心にして大いに患者さんの期待に応え、地域医療の向上に貢献したい」とあいさつしました。また三浦副市長は「新しい総合病院が地域の安心・安全の拠点となることを願っています」水間医師会長も「お互いに協力して地域医療の発展に努力していきたい」と述べました。
 新病院は延べ床面積33、000u、地下2階、地上6階の鉄筋コンクリートの病院棟を建設、診療科目は内科・神経内科・脳神経外科・整形外科・心臓血管外科・呼吸器科・産婦人科・小児科など19科。

心肺蘇生法の実演など/救急の日でイベントを開催

人工呼吸などを学ぶ市民のみなさん

 9月9日は「救急の日」ですが、総合南東北病院ではこれに先立ち、9月4日(土) 正午から郡山市日和田町のショッピングモール「フェスタ」で救急の日にちなんだ記念イベントを行い、買い物客など大勢の市民が会場を訪れていました。
 救急医療やとっさの応急手当の重要性を一般市民に広く認識して頂き、さらに緊急時や災害時に実際に役立つ知識や技法を身に付けてもらおう、という目的で毎年開催している行事です。会場にはマットの上で心肺蘇生法の実演、相談コーナーでは血圧や体脂肪率の測定、看護や福祉についての相談などが行われ、病院から管桂一副院長(麻酔科)はじめ医師や看護師8人、社会福祉士など大勢のスタッフが詰めかけて対応しました。子供連れの若いお母さんが人工呼吸術に挑戦する姿や体脂肪を計る婦人、血圧を計ってもらう高齢者など、次から次に市民が立ち寄っていました。

女性の肺の病気を学ぶ/第2回市民公開セミナー開く

 NPO法人女性呼吸器疾患研究機構の主催による第2回市民公開セミナーが9月4日(土)午後2時から郡山市民文化センターで開かれました。今回のテーマは「最近増加している女性の肺の病気」で、会場には女性を中心に大勢の市民が出席、肺気腫や肺がんなどの最新情報と予防法を学びました。

女性の肺の病気を学んだ公開セミナー会場

 このセミナーは総合南東北病院呼吸器疾患研究所の宮元秀昭所長が主宰しており、はじめに宮元先生があいさつしたあと、講演1として「怖い!女性の方が重症に 肺の生活習慣病COPD」の演題で坪井病院副院長の坪井永保先生が、講演2では「女性の肺のアレルギーと感染症 喘息とMAC症」について獨協医科大学呼吸器・アレルギー内科教授の石井芳樹先生が講演。最後に「肺がんとタバコと性差」の演題で宮元先生がお話しました。
 最近、タバコ病といわれるCOPDや喘息、肺がんなどの呼吸器疾患が女性にも増えている、とあって会場では熱心にメモをとって聞き入る姿が目立ち、質問も出されていました。特に坪井先生の「肺年齢というものがあります。あなたの肺の年齢は?」の呼びかけに会場から注目が集まっていました。また当日は病気についての相談も行われました。
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