広報誌 南東北

第224号

コアマッスルの働き

 さて今月は、今話題のコア(体幹)マッスルの働きについてお話します。
 はじめに少し実験をしてみましょう。一人が片膝立ちになり、もう一人が相撲の蹲踞(そんきょ)の姿勢をとります。おたがい向かい合って手のひらを合わせせ、押し合います。さてどちらが強いでしょうか?片膝で立ったほうが安定感があるので強そうですが、どうでしょうか。正解は蹲踞姿勢のほうが強いのです。
 キーワードは「不安定」にあります。片膝立ちの場合は、何もしなくても体は安定しているので、コアマッスルはあまり働きません。一方、蹲踞状態のように姿勢が不安定であるほど体を安定させようとコアの筋肉が強く働きます。中心が強くなることで、力は末梢へと効率的に伝わり、結果として強い力を出すことができます。たとえば、モーターの軸がきちんと固定されていなければ、回転する力は効率的にプロペラへは伝わらないことと同じです。
 この原理はスポーツにも応用することができます。ゴルフでボールを打つ、野球のボールを投げる、バレーボールのスパイクを打つなど、どのような動作においてもコアの働きを利用しなければ高いパフォーマンスを得ることはできません。このようなことからプロゴルファーの石川遼選手など多くのアスリートが積極的にコアトレーニングを取り入れ始めたのです。皆さんもエルフィットで体験してみませんか?
 (チーフトレーナー 仲田貴之 電話:024-991-1045)

中心の強さで力出す

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