広報誌 南東北

第228号

マグロ

血合いにタウリン、鉄を含む

 日本人が大好きなマグロ。いまは1年中出回っていますが、その旬は冬なのです。世界中に分布していて、人間にとって重要な食料源となっています。日本では縄文時代から食べられていました。属名の「ツナ」はギリシャ語で「突進」を意味する言葉に由来しています。
 マグロの赤身はタンパク質が豊富に含まれ、血合い部分にはコレステロールの代謝促進や肝臓の働きを助けるタウリン、貧血予防に効果の鉄が含まれています。またマグロの栄養素の中で特に注目したいのがEPAとDHAです。EPAは血栓を溶かして血液をサラサラにして動脈硬化、心筋梗塞を予防するほか、善玉コレステロールを増やし中性脂肪を減らす働きがあります。DHAは脳細胞の機能低下を防ぎ、動脈硬化などの生活習慣病の予防・改善に効果があるといわれています。
マグロの種類
マグロはその種類によって生息場所が大きく異なります。通常、マグロと呼ばれるのはクロマグロ、ミナミマグロ、メバチ、キハダ、ビンナガの5種類です。
〈クロマグロ〉別名ホンマグロ。キメこまやかな、きれいな肉質で、その大トロは寿司種としては最高級の部類にはいります〈ミナミマグロ〉別名インドマグロ。味わいがクロマグロに似ていて腹の肉が厚くトロ部分が多い〈メバチ〉名前のように目が大きくて、まるまると太っているがトロ部分は少ない。味わいはさっぱりしている〈キハダ〉脂が少なめ。肌の変色が起きにくいため、刺身や缶詰加工などに幅広く利用されています〈ビンナガ〉身の色が薄赤いが脂も多く旨味もあります。主に加工品にして出回っています。
 (参考:japantun.g-net,食べ物栄養辞典 栄養管理科 宗形綾子)
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