広報誌 南東北

第229号

口唇ヘルペスについて
主に「抗ウイルス薬」を使用

口唇ヘルペスの特徴
 口唇ヘルペスは単純ヘルペスウイルスT型が原因で起こる感染症で、くちびるやその周囲に小さな水ぶくれができ、かゆみや痛みを伴います。水ぶくれはやがてかさぶたとなり、10日〜2週間くらいで治まってしまいます。しかし、症状が治まったからといって、ヘルペスウイルスがいなくなったわけではありません。ウイルスは神経細胞にじっと潜んで、再発の機会を待っています。特に風邪で熱を出したとき、疲労や強いストレスがあるとき、免疫を抑えるお薬を服用したときなど、主に体が弱っているときに、再び口唇ヘルペスが現れてくるので注意が必要です。
口唇ヘルペスの治療
 口唇ヘルペスの治療には、主に「抗ウイルス薬」と呼ばれるお薬が使われます。抗ウイルス薬には、飲み薬、塗り薬があり、病気のある場所や症状の程度等により使い分けがされています。  再発の予感がした、あるいは、口唇ヘルペスの症状が出たと思ったら、早めに医療機関を受診しましょう。早い段階から治療を始めると治りも早くなります。
 (薬剤科 佐久間眸)
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