広報誌 南東北

第229号

パワーリハビリ

 年齢に関わらず、筋肉や神経は使わないでいると衰えてしまうものです。でも、いちど眠ってしまった運動機能をある程度呼び覚ますことは可能です。パワーリハビリテーションは要支援、要介護のお年寄りが身体をより健康な状態に回復させるために行なう運動プログラムです。
 運動には医療用のトレーニングマシンを使います。筋力トレーニングのマシンとは異なり、楽な姿勢で無理のない動きが出来るようになっています。楽に動かせる程度の軽い重りを使い、ゆっくりと動作を繰り返します。医師や理学療法士が一人ひとりに合ったプログラムを組立てマシンのほか、棒などの道具を使った運動やストレッチ、体操、レクリエーションなど様々な方法を行ないます。
 筋力が回復すれば動作がより活動的になります。車椅子を利用していた人が杖を使って歩けるようになったり、階段の昇り降りが速くなる、姿勢が良くなる、などの変化がみられるようになって、必要な介護が少なくなったり、自立出来るようになったりします。転倒や引きこもりを防ぐことで介護予防に繋がるのです。また行動範囲が広がって社会的な活動に対する意欲も湧いてきたり、買物や旅行などの新しい目標が持てるようになってきます。
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